【岩手県】「復興まちづくり・釜石オープンシティ戦略」に学んで海外活動へ(JICA海外協力隊グローカルプログラム開始)

2023年4月26日

 国際協力機構(JICA)は、2023年4月10日より、岩手県釜石市においてJICA海外協力隊グローカルプログラム(※、GP)を開始しました。
 今期活動開始にあたり、2名のJICA海外協力隊GP実習生が釜石市役所を訪問しました。

釜石市役所にてオリエンテーション 

オリエンテーションの様子

 今回、 釜石市のプログラムに参加するのは北海道出身の浦田萌子さん(派遣国:ウガンダ、職種:小学校教育)と島根県出身の水田悠介さん(派遣国:モロッコ、職種:PCインストラクター)。
 活動開始に先立ち、釜石市役所を訪問、同市オープンシティ推進室にて「釜石市の震災からパートナーシップによるまちづくりについて」オリエンテーションが実施されました。釜石の「売り」は何かという実習生からの質問に対し、「地域課題」であると回答した室長は、「課題を可視化し外部にみてもらうことで今後新たな“つながり”創出を推進できる」とご説明いただきました。
 「一人ひとりが学びあい 世界とつながり 未来を創る かまいし」を掲げた釜石市の“つながり”を活かした持続可能なまちづくりに感銘するとともに、実習開始にあたり多くのヒントを得る機会となりました。

JICA海外協力隊グローカルプログラム実習生 釜石市での活動を開始   

手前から浦田さん、水田さん

 JICAは、2022年1月より、JICA海外協力隊を開発途上国に派遣する前の研修の一環として「JICA海外協力隊GP」を開始しました。釜石市はこれまで累計7名が実習し、釜石での貴重な経験を糧に、開発途上国にて活躍しています。
 GP開始から1年、今期の実習生2人が4月~7月にかけて(一社)United Greenと(一社)三陸駒舎で活動します。 実習生の2人はバリバリのスポーツマン。浦田さんは小学校からバレーボールを始め、全日本大学バレーボール選手権や道内リーグ戦で活躍したトップクラスの選手であり、水田さんは大学でスポーツ専攻、ラジオ体操の原型であるデンマーク体操を研究するため、デンマークに留学したほどアグレッシブな方です。
 健やかなオーラをまとうお二人の今後の活躍が期待されます。

※1「JICA海外協力隊グローカルプログラム」
本プログラムは、帰国後も日本国内の地域が抱える課題解決に取り組む意思を有するJICA海外協力隊が、地域の方々とともに、自治体等が実施する地方活性化や地方創生の取り組みを学び、海外での活動に活かしてもらうことを目的としています。訓練所での派遣前訓練開始前の期間(3か月間程度)に研修を行い、日本国内の地域活性化の取組みを知る事で、開発途上国での協力活動においても有益な実務経験や知見を得ることも期待されます。

(報告者:JICA東北 荒屋敷、市川)