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【岩手県】陸前高田市「東日本大震災からの復興とさらなる発展のためのまちづくり」に学んで海外活動へ(JICA海外協力隊グローカルプログラム開始)

2023年5月10日

 国際協力機構(JICA)は、2023年4月10日より、岩手県陸前高田市においてJICA海外協力隊グローカルプログラム(※、GP)を開始しました。
 今期活動開始にあたり、4名のJICA海外協力隊GP実習生が佐々木市長を表敬訪問しました。

陸前高田市佐々木市長を表敬訪問 

4人のGP実習生と小林所長(右)

 GPの活動開始に先立ち、JICA東北小林所長はじめ、JICA関係者と共に佐々木拓市長を表敬訪問しました。陸前高田市でのGPに参加するのは、千葉県出身の佐久間真理さん(派遣国:ベトナム、職種:言語聴覚士)、石川県出身の三津野真澄さん(派遣国:エクアドル、職種:環境教育)、徳島県出身の脇田祐輔さん(派遣国:ベナン、職種:小学校教育)、愛知県出身の西垣魁人さん(派遣国:パプアニューギニア、職種:コミュニティ開発)、の4名です。
 佐々木市長はGP実習生一人ひとりにコメントされ、「陸前高田を選んでいただき、また、地域に寄り添う活動を志望してくれて大変光栄に思います。それぞれの派遣国と陸前高田を繋ぎ、その後は関係人口として関わってくれることを期待しています」と述べられました。

JICA海外協力隊グローカルプログラム実習生 陸前高田市での活動を開始 

佐々木市長(右から3番目)と記念撮影

 JICAは、2022年1月より、JICA海外協力隊を開発途上国に派遣前の研修の一環として「JICA海外協力隊GP」を開始しました。陸前高田市では、これまでに地域社会に根差した6つの団体で累計9名が実習し、貴重な実習経験を糧に、開発途上国にて活躍しています。
 GP実習生は4月~7月にかけて4つの団体で活動します。佐久間さんは、「(一社)トナリノ」で言語聴覚士としての経験を活かしつつ、体の弱い方に向けたデジタル講習会を行う予定です。脇田さんは「(一社)陸前高田市観光物産協会」で大型連休や夏休み等、ハイシーズンに向けての情報発信や整備、観光客対応などで既に大忙し。西垣さんは「(同)ぶらり気仙」で漁業や農業を実体験しながら地域資源を発掘して、企画から広報まで幅広く行います。最後に、陸前高田市でのGP実習を切望したと話す三津野さんは、ご自身の広い視野を活かし、「陸前高田ほんまる㈱」で、まちの賑わいを後押しするためのイベントや商店街組合のサポート及び広報を行います。
 パワーみなぎる4人組が互いに切磋琢磨し、陸前高田市に根付いた“陸前高田人” として成長することが期待されます。

※1「JICA海外協力隊グローカルプログラム」
本プログラムは、帰国後も日本国内の地域が抱える課題解決に取り組む意思を有するJICA海外協力隊が、地域の方々とともに、自治体等が実施する地方活性化や地方創生の取り組みを学び、海外での活動に活かしてもらうことを目的としています。訓練所での派遣前訓練開始前の期間(3か月間程度)に研修を行い、日本国内の地域活性化の取組みを知る事で、開発途上国での協力活動においても有益な実務経験や知見を得ることも期待されます。

(報告者:JICA東北 荒屋敷、市川)