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登壇者:中央大学杉並高等学校 大塚先生/杉並区立阿佐ヶ谷中学校 本間先生
講演1)『グローバル教育×PBL』大塚先生
先生の紹介
・2012年にブータンで研修、そしてその後海外協力隊でキルギスへ。
・スタディツアーを含む国際理解教育の授業を「総合学習の土曜講座」という位置付け・時間の中で実践。
「PBL版高校生のための国際協力入門」について
・概要
・タイへ渡航し「地球規模の問題を解決する仕組みを提案」するのを課題としたスタディツアー型授業
・帰国後生徒たちはタイの課題解決案をプレゼン
・課題は『継続性』
・教員の負担が多い(部活、教科+αの業務となる)
・PBLの難易度の設定が難しい(課題解決案のプレゼンは難易度が高すぎて生徒たちの関心が薄れる一面が見られた)
「ブータンから学ぶグローバルシチズンシップ講座」について
・概要:
・帰国後お土産開発をするスタディツアー型授業
・前のスタディツアーを踏まえた改善点:
・事前に先生の方から課題を設定した
・現地では人との交流や体験を増やした
・生徒たちの好奇心に重きを置いた
・結果:プロジェクトを行う中での自主的な学び(生徒が「お土産の案をブータンの人に提案したい」と、クラウドファンディングを実施し、再びブータンへ渡航)
今後の課題
・好きだから取り組む自己満足で終わっていいのか?学校全体として効果を波及する方法とは?
・このような授業実践は、他の義務+αの作業なってしまう。よって、学校全体のシステムの中でのこの授業の価値を位置付けることが必要。
講演2)『すぎなみ×SDGsx修学旅行』本間先生
先生の紹介
・2017に研修でザンビアへ、その後協力隊でマダガスカルへ渡航。現在中学で社会科を担当。
・3年間を通して担当した生徒たちに対して授業をした(社会科見学~修学旅行)
1年生の授業実践について
・杉並区の課題を書き出し、SDGsにつなげる
2年生の授業実践について
・区役所で杉並区の課題についての資料を集めとインタビュー。課題解決案をレポートで発表。
3年生の授業実践について
・修学旅行:事前の図書館でのリサーチを踏まえ、SDGsの視点から資料を分析。その後修学旅行先に行き、現地の写真などをSDGsの観点から考察。その後弁論大会
今後の課題
・積み重ねや関わりが薄い生徒に自分ごとの授業がどこまできるのか?
・SDGs×学校図書館×他教科の繋がりが必要
・職員室での会話や本の紹介等の「つぶやき」や「ぼやき」が連携の近道なのでは。
その後のディスカッション
「ぼやき」について
・ぼやきが、次の情報共有にも繋がっている。先生と先生の間の深まりは、生徒に伝わっている。
・ぼやきを通して、他の先生にアドバイスももらえる。自分が大きな課題やアイデアを提示し、それを日常会話から他の先生が詳細化してくれている。
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