• ホーム
  • JICA東京
  • トピックス
  • 2020年度
  • 【草の根技術協力事業 事業完了報告会】太平洋島嶼部におけるごみ問題改善~ミクロネシア・チューク州での協働型2Rプロジェクト(地域経済活性化枠)

【草の根技術協力事業 事業完了報告会】太平洋島嶼部におけるごみ問題改善~ミクロネシア・チューク州での協働型2Rプロジェクト(地域経済活性化枠)

11月12日(木)、八王子市による「太平洋島嶼部におけるごみ問題改善~ミクロネシア・チューク州での協働型2Rプロジェクト」草の根事業完了報告会に約90名が参加しました!

2020年12月8日

「SDGs14 :海の豊かさを守ろう」に貢献

住民によるごみ収集活動

・本報告会は、JICA東京において八王子市プロジェクトチームの皆さんが発表を行いました。報告会はオンラインでも同時配信され、JICA地球環境部のJ-PRISM2(大洋州地域廃棄物管理改善支援プロジェクトフェーズ2)関係者や海外協力隊員、在外公館職員、民間企業/コンサルタント、学生を含めて約90名の皆さんに参加していただきました。有難うございました!
・本プロジェクト対象地域のチューク州ウエノ島にはごみ焼却施設がなく、海岸に埋立場を造成しているため、プラスチックごみによる海洋汚染につながります。ごみ減量が喫緊の課題です。

車両整備

・この課題に対してプロジェクトは、①住民への2R普及啓発、②ごみ収集・車両整備業務の改善、③生ごみ処理方法の改善(自家処理の仕組みづくり)に取り組みました。具体的には、ごみの分別と削減やエコバッグ普及等の学生や市民への環境教育、ごみ収集車の維持管理に関する技術指導が行われ、多くの成果が達成されたことが報告されました。
・報告後はオンラインで一般の方々からも、海洋汚染対策へのプロジェクトの波及効果、成果のフィードバック等について多くの質問をいただき、本プロジェクトへの関心の高さを知ることができました。

プロジェクトの出発点は八王子市職員のJOCV現職参加

・本プロジェクトは八王子市の提案によるものです。プロジェクト形成にかかわる出発点は、八王子市職員(前川氏)が現職参加で青年海外協力隊としてミクロネシアに派遣されごみ問題改善支援を行ったことにあり、八王子市はごみ収集車を寄贈するなどしてその活動を支援しました。前川氏は協力隊活動終了後、八王子市職に戻り、経験を活かして八王子市の業務に取り組むとともに、本プロジェクトを考案しました。また、同市は一人当たりのごみの少なさが全国で2年連続一位になった経験と実績があります。これらの積み重ねが本プロジェクトの成功の礎となりました。

多様なステークホルダーによる相乗効果

・本プロジェクトの実施体制は、支援自治体の産官学の協働:八王子市、創価大学(八王子市内大学)、(株)フューチャーフロント(八王子市内企業)で行われました。また、プロジェクトの成果は八王子市の広報紙や、地元の学校での環境教育の出前講座で紹介し、地元に還元されています。
・更に、JICAの技術プロジェクト(J-PRISM2)との連携という、多様な要素が相乗効果を生んだ好事例として報告することができました。

<事業・研修の概要>
事業名:「太平洋島嶼部におけるごみ問題改善~ミクロネシア・チューク州での協働型2R推進プロジェクト」
事業実施国:ミクロネシア連邦
事業期間 :2017年8月28日~2020年2月28日(2年6カ月間)
受託団体 :八王子市