平和と多文化共生について考えてみよう!

2月7日、オンライン国際協力トークショーを開催しました。テーマは「平和と多文化共生」、遠い国の話が、実は自分たちの身近な課題であることを考える機会となりました。 

2021年2月17日

【画像】 吉田大祐先生(埼玉県立鳩ケ谷高等学校)が実践する平和教育授業を紹介、アイスブレイクを行いました。
 8枚の写真について、それぞれが撮影された状況を考える。その後、8枚を2つのグループに分ける作業を行いました。
 
 この8枚はそれぞれパレスチナ・ガザ地区とイスラエルで撮影されたものです。
 吉田先生は、鳩ケ谷高校の教室から、パレスチナ・ガザ地区を中継、現地の方へのインタビューや対談を行う授業を行っています。先生は、「追体験によって、異文化理解や、それらを尊重することの大切さを伝えたい」と語ります。

 吉田先生に続き、上田和孝准教授(新潟大学)、田中泉所長(JICA東京センター)、鶴木由美子氏(難民支援協会)がスピーカーとして登壇。
 上田准教授、田中所長はパレスチナ・ガザ地区における活動紹介を通して、鶴木氏は、国内の難民支援の現場から、我々にできることを紹介。現地の人たちの一番の不安は「忘れられてしまうこと」だそうです。SDGs(持続可能な開発目標)とも関連させながら、「誰一人取り残さない」支援の重要性が語られました。

【画像】 振返りでは、「連句」のワーク※を通した感想共有を行いました。※事前にスピーカーが用意した五・七・五に対し、参加者がそれに続く七・七を考え、発表するワークです。
参加者からは、「今日初めて知ったことが多く、今まで知ろうとしていなかったことを反省した」「物理的に離れていても気持ちを寄せることはできる」「これからの日本にとって多文化共生は重要な課題であり、共存しないと生きていけなくなる」「今の日本のままではいけない、これから変えていきたい」等の想いを込めた句が詠まれました。