海士町と海外がつながる、リモートトリップ

海士町のキンニャモニャ踊りを一緒に!

2022年2月28日

遠隔研修で観光マーケティング・プロモーションを学んでいます。

 JICA東京では、1月17日~2月8日まで課題別研修「観光マーケティング・プロモーションーニューノーマルに向けてー(B)」を、カンボジア、バヌアツ、パプアニューギニア、キューバの観光行政官5名を対象に、遠隔研修として実施しました。2019年度までは世界各国から観光行政官が来日し、日本の観光振興政策、自治体の取り組み、観光マーケティングなどを学んでいました。しかし、新型コロナウイルスにより来日がかなわなくなったため、2020年度からZoomを使って遠隔研修として実施しています。

みんなで楽しく踊りました!

 2月1日は、研修の一環で、島根県隠岐郡海士町とZoomでつなぎ、「海士町へのリモートトリップ」について学び、実際に体験しました。
海士町は新型コロナウイルスのパンデミックが発生した当初から、リモートトリップを実施してきた実績があり、今回は海士町のその経験を元に講義をしていただきました。講義の後は、体験です。港のレストランで働いているタイ人の方にガイドになっていただき、スマホを使って街の様子のライブ配信を見ながらお話を伺いました。

みんなでキンニャモニャ踊り(しゃもじは「専用品」をあらかじめ送りました)

 最後は地元の方々と一緒に海士町名物「キンニャモニャ踊り」を体験しました。キンニャモニャ踊りは海士町の民謡に合わせてしゃもじを持って踊ります。この日は海士町役場の方が唄い手と三味線を担当され、踊り手は地元の理髪店の方にしていただきました。説明上手な踊り手さんのユーモラスな動きに、ついつい体が動いてしまう、見て楽しい、動いて楽しい踊りです。
 研修員のみなさんも画面の向こうから、見様見真似で参加しました。リモートトリップの楽しさが十分に伝わり、「自分たちの国にも独自の踊りがあるのでやってみたい!」との感想出ました。

ときにはひとりぼっち…。 

研修最後の日を無事に迎えました!

 今回の研修は、研修員の皆さんのインターネット接続が不安定で、ライブ講義の途中で接続が頻繁に切れてしまい、なかなかスムーズに授業が進められない日もありました。時には、どんどん参加者の接続が切れてしまい、たった一人になることも…。また、体調を崩して入院し、数日研修を休む人もいました。
 困難もことが多い研修でしたが、無事に最終日を迎えることができ、最後は全員で笑顔で終了することができました。