安全で安心して飲める水道水を各家庭まで届けます!

世界で安全な水が飲める国はまだまだ限られています!!さいたま市水道局の技術でラオスの人々に安全な水を届けます!

2022年11月1日

ラオスへの技術協力

日本の水道普及率が約98%に対し、ラオスでは約25%(都市部は77%)であるため、いかに安全な水へのアクセスが限られていることがわかります。さいたま市水道局は1992年からラオスに対し、水道分野での技術協力を行って今年で30年を迎えます。2018年にはJICAの草の根技術協力事業で「水道公社における上水道管路維持管理能力向上支援事業」を開始しました。

本事業は適切に各戸まで配水するための水道管路維持管理能力の向上を目指し、特に水道管路の施工・基準・材料の改善により新規工事の質を向上させることで、将来の潜在的な漏水を未然に予防できる効果が期待されるものです。
事業の途中で新型コロナウィルス感染拡大の影響により両国への渡航が出来なくなってしまいました。現地や日本での研修が出来なくなってしまったものの、オンラインを最大限に活用し、漏水削減を目標に、安全管理や資材の保管方法の理解、施工マニュアルの作成を行いました。

さいたま市での学び(本邦研修)

現場視察の様子


本事業は最終年度となり、最後の本邦研修ラオスの技術者が日本で技術等を学ぶ研修)が行われました。

ラオスから3名の技術者が来日し、さいたま市の給水工事現場の視察や関係機関での講義を受け、日本の水道事業について熱心に学びを深めていました。

自分たちの課題を自分たちで解決

アクションプランの発表

報告会の様子

研修最終日には、約2週間にわたった研修の成果報告会が行われました。研修員それぞれが現地で抱えている課題に対して、今回の研修で得た知見を今後どのように活かしていくのかを示したアクションプランを発表しました。
日本での学びが今度のラオスの水道事業改善につながり、人々の暮らしが豊かになることを祈っております。