「母子継続ケアとUHC」フォローアップセッション開催

2月27日、28日の2日間、課題別研修「母子継続ケアとUHC」のフォローアップセッションを開催しました。ブルンジ、ガーナ、インドネシア、ナイジェリア、シエラレオネの5か国から13名が参加した本研修。セッションでは、1か月前に計画したアクションプラン(研修での学びを自国に活かすための計画)の進捗を各国が発表し、共有しました。

2023年3月7日

ガーナ Korle-bu Teaching Hospital Beverleyさんの発表

フォローアップセッションの様子

「『母子ケアへのパパの積極的参加』というアクションプランを作成しました。そのプランは私の所属する病院の上司から高い評価と深い共感を得ることが出来ました。またTV局に父親の母子ケア参加の広報を依頼するなど、研修での学びを自国で最大限活かすために活動を続けています。しかし、ガーナでは父親の母子ケア参加への理解度はまだ低く、同僚の理解が得られないことや病院に父親の母子ケア参加のためのスペースがないなど課題は多くありますが、コミュニティーへの声かけや病院への働きかけなどを積極的に行っています。」

ディスカッション "how to bring people on board and keep everyone motivated"

アクションプラン達成のためには自分一人だけではなく、周りの人を巻き込みチームで目標に向かうことが必要不可欠です。そこで遠隔研修ならではの取り組みとして、過年度研修員にも参加を呼びかけ、“「活動計画の持続可能性について」というテーマでディスカッションを行いました。ディスカッションはとても活発に行われ、「強いリーダーシップを持ち、目標が成し遂げられると感じられる雰囲気を作ることが大切」や「常にフィードバックを行い現状の把握と目標達成に向けた道筋を明確に示すことが大切」など数多くの意見が出ました。

研修動画『誰も取り残さない村づくり~命の未来をつなぐ地域保健~』

旧沢内村の新しい研修動画「誰も取り残さない村づくり~命を未来につなぐ地域保健~」

   
最後に今年度新たに制作した「豪雪・貧困・多病」の3悪の改善に取り組んだ旧沢内村(現、岩手県西和賀町)の動画『誰も取り残さない村づくり~命の未来をつなぐ地域保健~』を視聴し、僻地対策に関する意見交換を行いました。

「各自の活動計画へのコミットメント」を掲げる研修員

  
意見交換会では動画を通して研修員が大切と感じたキーワードを挙げてもらいました。特に「チームワーク」や「市民と行政の強い連携」など、周りを巻き込みチームで取り組むことに関するキーワードが多く挙がりました。

研修後、参加国の母子継続ケアとUHCへの取り組みが研修員を通して加速していくことでしょう。