\新連載スタート/ 所長のつぶやき Ver.1

2022年6月14日

JICA東京のサイトにご訪問いただき有難うございます。所長の田中泉です。
JICA東京を応援いただいている皆さま、また事業を一緒に作り出してくださっている皆さま、
いつもありがとうございます。

さて新しいコーナーの初回という事で少し自己紹介的なつぶやきをさせていただきます。

まずは自己紹介から

1994年当時の私。シリア事務所で働く様子

私がJICAで働き始めたのは1989年、バブルの頃です。
これまで、海外での勤務はシリア(1993~1996)イラン(2002~2004)、パレスチナ・イスラエル(2011~2015)と中東が多いです。
現在は内戦となってしまっているシリアですが私が勤務していたころは治安も良く50名以上の海外協力隊員がシリア全土で様々な協力に携わっていました。

イスラームに接した貴重な時間。。。

シリア首都ダマスカスのサブリ医師と旅行に来た父と家の前で 1994年
(左;私 中央;サブリ医師 右;父)

シリアでは首都ダマスカスにて、歯医者のサブリさんの家に住んでいました。アパートの庭続きの1階の3分の1がサブリさんの歯科クリニック、残り3分の2を私が家として借りていました。サブリさんはダマスカス大学歯学部長も務められたダマスカスの名士。そのクリニックには大臣等の有名人もお越しになっていて、診療の後に庭でサブリさんと談笑されているのに遭遇したりしました。
また、サブリさんの人柄に魅かれた近所の人たちが夕方に庭に集まりお茶を飲みながらコーランの勉強をされたりしていました。

イスラームの断食月(ラマダーン)にはサブリさんは一杯の肉を買ってこられ、私の家の冷蔵庫も一杯になりました。夕方、断食の時間が終わるころ、この肉を貧しい人たちに配り一緒にラマダンをお祝いするのでした。
シリア、ダマスカスでの日々は生活に根付いたイスラームに接した貴重な時間でした。
できる限り多くの人に接して、話をすることが、相手を理解するためにはとても大切と強く感じた時間でした。

一人一人の声に触れていくことをセンター全員で常に心がけていきます!

民族衣装を着たJICAパレスチナ事務所スタッフと事務所にて 2014年
(左;ナウラス事務所員さん 右;私)

東京センターでは多くの皆さん一人一人の声に触れていくことをセンター全員で常に心がけています!
つぶやきコーナーを通して多くの皆さんとの絆が深まればと願っています。
どうぞこれからよろしくお願いします。