【研修報告】アフリカからの研修員、オンラインで横浜の廃棄物管理の経験を学ぶ

2021年2月5日

2021年1月14日から2月1日までの間、JICA横浜にて「アフリカ諸国における持続可能な廃棄物管理」をテーマにした課題別研修を実施しました。

今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により研修員の来日が難しいため、初めての試みとしてオンラインでの研修を行っています。

動画資料で現場視察

例年はアフリカ各地から横浜に集まり、日本の実情に関する現場視察や熱の入ったディスカッションが行われておりますが、オンライン研修では視察の代わりに現場の様子を動画資料として提供したり、ウェブ会議で熱心に議論したり、形は変わりましたが日本や横浜の事例を知り、どのようにしたら自国の廃棄物管理が改善できるか、時差や地域を超えて検討しています。

【画像】ウェブミーティングの様子

学びを共有するセッションでは、ボツワナのグレース研修員から「ごみの管理をしていくのにデータ収集が必要不可欠であると実感した」、またナミビアのラディ研修員からは「子どもへの環境教育が子どもの行動を変え、大人を教育するため社会の変革の力になることが分かった」等、意欲的な発言がありました。

研修員たちは今後更に学びを深め、自国の課題を分析したレポートを作成し、それぞれの所属機関での問題解決や業務改善に役立てます。

【画像】 

今年は、英語圏アフリカ諸国からはモザンビーク、ナミビア、タンザニア、ザンビア、スーダン、ボツワナ、ルワンダより8名、フランス語圏アフリカ諸国からはブルキナファソ、コートジボワール、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、ジブチ、ギニア、マダガスカル、ニジェール、トーゴより12名がそれぞれの言語に分かれて参加しています。

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【画像】持続可能な開発目標(SDGs)への貢献

SDGsとは、2015年9月の国連総会で採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」と題する成果文書で示された具体的行動指針のことであり、17の個別目標とより詳細な169項目の達成基準からなります。

本研修コースは、SDGsで定められた17の個別目標のうち、目標 11. 「都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする」および目標 12.「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」への貢献が期待されます。