【実施報告】2021年度 教師国内研修 第4回目研修

2021年10月4日

 今年度JICA横浜では、国内にて全8回の研修とフィールドワークを行う教師国内研修を実施しております。8月21日(土)にJICA横浜にて第4回目研修を行いました。

【これまで話し合ったことを問い直す】

 最初の2時間程度を使い、参加者で、ワークショップ作成の土台となるこれまでの学びや気づき、そして思いなどをまとめました。その後、スタッフやアドバイザーから参加者に対しての質問大会(クエスチョンバースト)を行い、参加者たちの「まとめ」を揺さぶりました。「机上の空論ではなく、全員の教室の現状を十分に共有し合ったか?」「今出ているワークの内容が本当にやりたいことなのか?」などの質問に対し、あらためて参加者同士の話し合いが続きます。

【画像】付箋を使いこれまでの学びを整理しました

【ワークショップ骨子づくり】

真剣に話し合う参加者たち

①Why(なぜこのワークショップをする必要があるのか)?
②What(このワークを通じて児童生徒に何を気づかせたいのか)?
の2点をワークショップの骨子と捉え、参加者同士の話し合いの結果、今回は以下のようにまとまったようです。
①他者(と)の違いを肯定的に受け入れず、誰もが安心して過ごせるクラスができていない現状があるから。
②多様であることが当たり前であることに気づき、積極的に他者のことを考えるようなきっかけにしたい。

【第4回目研修を終えて】

 これまで3回の研修と2日間のフィールドワークで得た学びや気づき、そして疑問などがようやくワークショップの土台としてまとまったようです。今後は、WhyとWhatを形にしていくHowの部分について研修が続きます。

【教師国内研修とは】

教師国内研修は、これまでJICA横浜にて実施していた、教師海外研修の代替研修として昨年度に引き続き実施されることとなった研修です。国際理解教育や開発教育に熱心に取り組んでいる小・中・高の教員のみなさんを対象に、国内での全8回の研修とフィールドワーク等を通して、教室にある多文化共生から世界の多文化共生を考え、これからの多文化共生社会、持続可能な社会の実現を目指し、世界、国内、地域の問題を自分事として捉えて、まずは教室から実践できる次代を担う子どもたちを育成することを目的として実施しています。