【実施報告:山梨県】 令和4年度「山梨県国際教育教員研修会」を開催しました!!

2022年9月12日

2018年度教師海外研修に参加した様子をお話する中山史也先生

開発教育/国際理解教育について説明するJICA横浜 中野職員(市民参加協力課)

8月18日(木)、山梨県総合教育センター主催、JICA横浜が共催で教員研修「授業に役立つ国際教育~山梨からグローバルな世界を捉える~」を開催しました。毎年実施している本研修は、昨年度はコロナ感染拡大の影響により中止となりましたが、今年度は人数を最小限に抑えて実施しました。当日は4名の先生方にご参加いただき濃厚な研修となりました。

<午前の部>
2018年度教師海外研修でブラジルに派遣された中山史也先生(北杜市立高根東小学校)が講師となり、研修で学んだことや帰国後の授業への活かし方などお話しいただきました。

当日参加された先生から「ブラジルでの研修で得た一番の収穫はなんですか?」と聞かれ、中山先生は「現地では多様な考え方や価値観、文化に触れたことで、違いを受け入れることの大切さを学びました。」と答えた上で「クラス運営や授業内では、安心して違いを出せる環境づくりを意識しています。」と学校現場での活用方法についてもお話いただきました。

午前の部の最後は、JICA横浜の中野職員(市民参加協力課)より「開発教育/国際理解教育」について講義を行いました。「国際教育はなぜ必要か?」といったことを開発教育と国際理解教育の歴史や役割から解説しました。また、自身のアフリカ(マラウイ)での経験談を例にしたワークショップを行い、他者と共存していく上で異なる考え方や価値観などを“おかしい”ではなく、“面白い”と捉えることが他者理解へつながる一歩になると伝えていました。

午後の部

ワークショップの様子

午後の部では、教育コンサルタントの福田訓久氏(メディア総合研究所)をお迎えして、授業ですぐに使えるアクティブラーニングの手法について学びました。まずは、全員で自己紹介を行い、2グループに分かれ「意外な共通点」を探すワークを実施しました。「血液型」や「星座」、「何人兄弟・姉妹」など様々な共通点を出し合い、初対面の先生方でも気軽に交流ができ盛り上がりました。

研修では、授業で使えるアイスブレイクやワークショップなど紹介しながら、ファシリテーションの手法についてお話いただきました。
(報告:JICA山梨デスク 清水 貴央)