ボランティア

1.ボランティア事業の始まり

ザンビアでのボランティア事業は、1970年の6名の青年海外協力隊員(以下、協力隊)の派遣から始まり、2001年4月に、サブ・サハラアフリカの国で初めてシニア海外ボランティア(以下、SV)が派遣されました。

2.地理的配置で見た協力隊

派遣当初より重点派遣地域は特に定めず、全州に万遍なく派遣してきましたが、昨今はアンゴラ、コンゴ民主共和国の紛争や難民流出等の問題もあり、安全管理に留意しつつ北部州、ムチンガ州、北西部州、東部州、中央州、南部州、コッパーベルト州に派遣中です。なお、SVについては健康管理にも対応できることを考慮し、派遣地域を決定しています。

3.職種別及び活動別に見た協力隊

現状では教育分野のボランティアが一番多くなっています。この背景として、義務教育の無償化に伴う生徒数の増加に教育養成が追いついていないこと、教員の待遇が悪く地方の学校へ教員が赴任したがらないこと等があげられ、教員の絶対数が慢性に不足しています。理数科については教員が黒板に書き綴るだけの授業を行っていること多く、情操教育(音楽、図工、体育等の科目)については教員自体がその教授法を知らないような状態です。そこで、ザンビアの協力隊事業では理数科教科と体育教科に重点を置き、各学校においてそれぞれの教科を直接生徒に教える支援と、同時に教員への指導や勉強会を実施し、双方のレベルアップに貢献しています。

その他、産業育成分野ではザンビアの製造業における中小零細企業を支援するとともに、職業訓練の指導を行っています。農業分野では小規模農民の自立発展のための協力を行い、保健分野では地域保健の向上のためにプライマリーヘルス・ケアや母子保健強化のための支援を行っています。

これらの活動は、それぞれの分野において、JICAが実施する他のスキームとの連携や、他機関との援助協調にも配慮しながら、相乗効果を狙って事業を展開しているところです。

4.協力隊の活動の変遷とこれからの展開

ザンビア隊員の派遣は、1970年柔道、無線通信機、電話線路という3種類から始まりました。その後漁業や養鶏、自動車整備へと広がり、70年代後半からは農業、工業、保健、教育・スポーツ分野など、あらゆる分野への派遣が始まるようになりました。現在も同様に各分野への派遣が継続されていますが、我が国の国別援助方針の重点分野に沿って、産業育成・農業開発・教育の質の向上・地域保健を中心とした草の根レベルにおける活動を今後も継続していきます。

5.シニア海外ボランティア事業

1996年から開始されSV事業においては、サブ・サハラアフリカ地域における初めての派遣が、ここザンビアから始まりました。2001年、鉄鋼構造物/溶接と電気設備の職種のSV2名の派遣から始まり、その後も順調にSV派遣が継続しています。これまでに60名以上のSVが派遣されており、今後もますますその派遣が拡大されそうです。特に産業育成分野では長年培われたSVの経験が当国の若い産業や中小零細企業の発展に貢献できると期待されています。