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第5回JICAおきなわSDGsフォトコンテストは2025年6月2日~9月17日までの間に作品を募集し、207作品のご応募がありました。
ご応募いただいた皆さま、たくさんの素敵な写真をありがとうございました。
このページでは受賞した特別賞3作品(JICA沖縄所長賞、沖縄県知事賞、浦添市長賞)、優秀賞6作品、準優秀賞6作品の計15作品をご紹介いたします。
本コンテストは「みんなで目指す5年後の未来」をテーマに、写真だけではなく、写真に込められたSDGs実現への想い、メッセージを重視いたしました。
ぜひ入賞作品をご覧頂き、SDGsについて身近に感じ、自分なりの一歩を踏み出してみるきっかけにして頂ければ幸いです。
JICA沖縄所長賞「みんなで変える女性の未来」
氏名:崎山 美波里
SDGsゴール:3、5、17
メッセージ:
ザンビアでは生理用品が買えずに学校へ行くことができない女の子たちがいます。この写真は再利用が可能な布ナプキンを現地の女の子たちと一緒に作っている時のものです。現地の女性たちがよく使用しているチテンゲ布を利用して、一生懸命説明を聞きながら作成しています。世界中の女性たちの悩みが少しでも解決できるように、一人一人が自分にできることをすることが大切だと感じます。
講評:
地域に合った女性の健康や暮らしを支える取り組みを、楽しみながら進めている姿が印象的です。現地で調達できる素材を活かす工夫には、持続可能な社会づくりの第一歩が感じられます。活動を通じて、世界中の女性のより良い未来のために、できることから一緒に何かやっていきたいという強い想いも伝わってきます。現地の人々との双方向の関わり合いから生まれる笑顔と行動の連帯感が美しく、SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の精神を体現する一枚です。
沖縄県知事賞「大きいオジーちゃんはここにいるよ!」
氏名:神山 務
SDGsゴール:16
メッセージ:
平和とは何かを子供達に伝え教えていく中で、子供達のご先祖で戦争で亡くなってしまった、ご先祖の存在はとても大きく大切な存在です、身近な存在である自分達の大きいオジーがなぜここに名前が刻まれているのか、なぜこんなにもたくさんの人の名前があるのかを教えていくなかで、戦争はこんなにもたくさんの犠牲者が出る恐ろしい事なんだという事を子供達自身がご先祖の名前を自分達で探し確認をしていく事で平和の大切さを心に刻んでくれればと願いながら連れて行きました。
講評:
戦後80周年の節目に、戦没者の追悼と世界の恒久平和を祈念する「平和の礎」で、先祖の名前が刻まれていることの意味、戦争の悲惨さや平和の大切さを次世代に伝える作品です。指差す子どもの姿が見る人の想像を誘い、親のまなざしや天国から見守る祖父の温かさも感じられます。平和への願いを共有できたことが伝わる素晴らしい作品です。
浦添市長賞「親子で学んだ過去の歴史から未来を変えるSDGs精神を届けたい」
氏名:平良 朝庸、愛奈、朝陽
SDGsゴール:12
メッセージ:
琉球王国時代に芭蕉布の原料と同じ糸芭蕉から芭蕉紙という沖縄独自の和紙が作られていた歴史をご紹介。紙不足という国難から通常の和紙が作られ始めるが、原料が不十分な中で試行錯誤しながら独自原料で誕生。紙不足解消のために布不足にならないように、廃材となる部分から生み出された点が特に素晴らしい。この歴史から、SDGs達成のために新しい取り組みや技術も大事だが、より一層の危機感を持つ事の必要性を訴えたい。
講評:
沖縄の伝統的な和紙「芭蕉紙」を通して、地域の歴史や文化に根ざした持続可能な暮らしを感じさせる一枚です。美しく温かみのある紙づくりの様子から、地場産業としての可能性や、地域の人々が協力しながら伝統を受け継ぐ姿が伝わってきます。共同で活動する子どもたちの表情には、SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の精神が感じられ、文化を通じた学びの大切さを改めて考えさせられます。
優秀賞「世界へ届け!私の祈り」
氏名:久貝 響愛
SDGsゴール:16
メッセージ:
ランタン祭り行った時に、ランタンには色々な願いが書かれていました。
私は、出かける前にニュースでみた戦争の事が忘れられなくて、ランタンに平和を願うメッセージを書きました。そして、平和を祈りました。
小さな争いも、大きな争いもなくて、世界中が平和になるといいな。私の祈りが世界に届きますように。
講評:
戦後80周年という節目に、次の世代が平和への祈りを捧げる姿を静かにとらえた一枚です。灯籠に込められた「せんそうがないへいわなせかいでありますように」という言葉と、手を合わせる子どもの姿が強いメッセージとして胸に響きます。親子で灯籠を手づくりする時間には、平和を受け継ぐ温かなつながりも感じられます。SDGs目標16「平和と公正をすべての人に」を象徴する、心に残る作品です。
優秀賞「海の豊かさを守ろう」
氏名:藤井 景心
SDGsゴール:12、14
メッセージ:
ビーチクリーンをしてプラスチックごみを回収しました。一見きれいな海岸には、小さなプラスチックごみがたくさん落ちていて、SDGsの輪が作れるくらい色とりどりのプラスチックごみが集まりました。それほど様々な種類の多くのプラスチックごみが海岸に漂着しているということです。ぼくたちはSDGsの目標達成に向けて、ごみのポイ捨てをやめて、積極的にビーチクリーンを行って、海の豊かさを守って行く必要があると思います。
講評:
プラスチックごみでSDGsマークをかたどるという発想がとてもユニークで、環境問題への意識を喚起する力を持った一枚です。海岸にこれほどのごみが漂着しているという現実を、創造的な表現に変えた点が印象的です。シンプルでありながら強いインパクトを放ち、海洋ごみを「美」として再構成する視点が秀逸です。手のひらの中のSDGsの輪が、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」への関心と行動を促す、象徴的な作品となっています。
優秀賞「拾って気づく、自然の声」
氏名:加藤 留果
SDGsゴール:12、14、15
メッセージ:
久米島の景勝地「ミーフガー」で観光協会主催のビーチクリーンにボランティアとして参加しました。美しい自然の中に、ペットボトルや漁具が多く落ちていて拾っても拾っても全然景色が変わらずとても大変でした。人間の愚かさに改めて気付かされました。清掃を通して、自然の大切さと自分にできることを考えるきっかけになりました。綺麗な景色を未来に残していくためにボランティア活動を多くの人に広めていきたいです。
講評:
島しょ地域が抱えるごみ問題という大きな開発課題を、真っ直ぐに見つめた作品です。久米島の美しい自然と、人の営みによって汚れてしまった現実との対比が胸を打ちます。離島でのごみ処理の大変さを知り、行動に移す姿勢が素晴らしく、「自然の声」というタイトルにも強いメッセージ性を感じます。散乱したごみの中で清掃する姿は、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」に通じる意識と行動の大切さを、見る人に力強く訴えかけています。
優秀賞「守りたいみんなの海」
氏名:伊良部 智丈
SDGsゴール:6、8、14
メッセージ:
自分が体験したインターンシップ先で撮ったサンゴの写真です。そこのインターンシップ先では、シュノーケリングなどのマリンアクティビティを提供していて、海の綺麗さ、海の生き物を守るために、ノータッチサンゴマナーなどを掲げていました。その活動はサンゴを守るだけでなく、海の生き物全てを守る活動ということを知り、これからの将来宮古島の魅力の一つでもある海を守りたいという気持ちを込め、この写真を応募しました。
講評:
青く澄んだ海の中に連なるサンゴの光景は、まさに「海の豊かさ」の象徴です。高校生自らが海に潜り、その美しさを写し取ろうとする姿勢に、自然への敬意と未来への願いが感じられます。地球温暖化や異常気象の中で、サンゴを守りたいという想いは多くの人の共感を呼ぶでしょう。海洋生態系の尊さをまっすぐに伝え、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」の意義を強く訴える作品です。
優秀賞「未来へ繋ぐ沖縄の味」
氏名:上江洲 羽菜
SDGsゴール:12
メッセージ:
この写真は私のアルバイト先で撮影した写真です。お店では、お客様ご自身でサトウキビを搾り、その場で生搾りジュースを味わっていただきます。残ったサトウキビの皮は廃棄せず、リサイクルしてストローなどに活用。おいしさと楽しさ、そして環境へのやさしさを両立する取り組みです。
講評:
青空とサトウキビ畑、そしてジュースの色のコントラストが爽やかで、思わず元気をもらえる一枚です。自ら絞ったサトウキビのジュースを味わいながら、皮をリサイクルしてストローとして活用する発想には、環境への優しさと地域資源を大切にする姿勢が感じられます。アルバイト先の商品を通して、地場産業の魅力や持続可能なものづくりの意識を伝える点も素晴らしく、SDGs目標12「つくる責任つかう責任」を実践的に表現した作品です。
優秀賞「未来へ繋ぐウチナーンチュの心」
氏名:吉田 汐李
SDGsゴール:16、17
メッセージ:
世界のウチナーンチュと沖縄戦の絵を見ながらディスカッションを行った。住む場所も言語も異なるが、ひめゆり学徒隊について語ることで、平和への思いやそれぞれの考えに触れることができた。ひめゆり学徒隊の学徒たちも、私たちと同じ年代のウチナーンチュである。彼女たちの歴史と心のつながりを胸に、世界のウチナーンチュと共に沖縄の地から世界平和を発信し、SDGs達成への架け橋となりたい。
講評:
戦後80年という節目に、沖縄と世界のウチナーンチュの若者たちが、沖縄戦と平和について語り合う姿をとらえた一枚です。戦争を知らない世代が、国や言葉の違いを超えて思いを共有し、未来へと平和をつないでいこうとする姿勢が印象的です。暗い雰囲気の中にも、共に考え学び合う真摯なまなざしが感じられ、共同の対話を通じて「平和を創る力」を示しています。世代と国境を越えた学びの場として、SDGs目標16「平和と公正をすべての人に」に通じる作品です。
準優秀賞「未来へ育て!希望の木」
氏名:古波鮫 唯人
SDGsゴール:2、3、17
メッセージ:
インドのオーガニック野菜を普及させる活動で健康問題や様々な格差について学べました。そこで電気が全家に通ったばかりの村へ行きそこの子供達と交流したり、オーガニック栽培をしている農園を視察したりしました。子供達の純粋で希望に溢れた眼差しは特に心に残っています。そして子供達の未来を願いながら農家さんと共にマンゴーの木を植えました。この木が成長し身をつけるように子供達も希望の未来へ成長して欲しいです。
講評:
オーガニック野菜の普及を通して「食」と「未来の豊かさ」を育む姿を描いた一枚です。海外の人々と協力しながら、環境に優しい農業に取り組む様子には、地球規模で持続可能な社会を目指す姿勢が感じられます。子どもたちに農業の魅力を伝える取り組みも印象的で、自然と共に生きる心を次世代へとつなげています。SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」を体現する、行動と希望にあふれた作品です。
準優秀賞「ここから広がる「ウチナーネットワーク」」
氏名:陳 思帆
SDGsゴール:10、16、17
メッセージ:
この一枚は、世界のウチナーンチュが一丸となってエイサーを踊る瞬間をとらえたものです。沖縄からの移民の歴史は長く、現在では多くのウチナーンチュが世界各地で暮らしています。
その中で、世界各国に住む私と同世代のウチナーンチュが沖縄に集い、一週間を共に過ごす中、それぞれが自分のルーツを改めて理解し、アイデンティティを誇りに思う貴重な経験となりました。
この経験を胸に、私は次期ウチナーネットワークの担い手として、今回習ったエイサーをはじめ、伝統文化やウチナーネットワークの継承と発展に携わって行きたいと思います。
講評:
緑の芝生の上で、沖縄と世界の若いウチナーンチュが一体となってエイサーを踊る光景は感動的です。伝統芸能を通じて国境を超えた結びつきを築き、次世代に文化を継承する力強い瞬間を捉えています。色彩の美しさと迫力ある動きからウチナーンチュの誇りと連帯感が伝わり、多様な人々が共に楽しむ地域の活気が感じられます。これはSDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」に通じる文化と心の結びつきを表現した作品です。
準優秀賞「異文化を理解すること、それが平和へのはじまり」
氏名:普天間 佳愛
SDGsゴール:16、17
メッセージ:
日越交流センターでけん玉を披露したとき、成功を心から喜んでくれて嬉しかった。初めての日本文化に目をキラキラ輝かせる姿に、文化を楽しみ、受け入れてくれる温かさを感じた。異文化を知り、理解しようとする気持ちは、国や言葉の壁を越え、心をつなぐ力になる。小さな交流の積み重ねが、互いを認め合い、争いのない平和な未来につながると信じたい。
講評:
けん玉の成功を喜んでいる子供の笑顔が印象的で、日本文化を体験する喜びと国際交流の温かさが伝わる一枚です。初めての体験に心を弾ませる様子が微笑ましく異文化を繋ぐ交流の瞬間が美しく切り取られています。笑顔を通して学び合い、心を通わせる姿はSDGs目標4「質の高い教育をみんなに」と目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を体現しています。
準優秀賞「捨てられたカメと美ら海」
氏名:仲間 もえ
SDGsゴール:6、14
メッセージ:
瀬長島に捨てられていたゴミで、カメとお花と海を作りました。カメは、ガラスの破片を砕き接着して作りました。お花は、空き缶をお花の形に切り、花火の棒を切って作った茎と接着して作りました。海は、ペットボトルのキャップをアイロンで伸ばして作りました。
ポイ捨ては海の生き物や人の生活にも影響するので、自分はポイ捨てせず知人がポイ捨てをしていたら声を掛けるなど自分にできることはしたいと思いました。
講評:
海に捨てられたごみが海の生き物に与える影響を、カメと花のアート作品を通してやさしく、そして力強く伝える一枚です。廃棄物を素材として再利用する創造的な発想に、環境への想いと学びの姿勢が感じられます。自分の手でつくり出した作品には、ものづくりの楽しさと責任の意識が込められており、SDGs目標12「つくる責任つかう責任」と目標14「海の豊かさを守ろう」を同時に表現した心温まる作品です。
準優秀賞「ぼくと伝統行事を深く結びつけたチナヒキ(綱引き)」
氏名:玉城 琉良
SDGsゴール:11、16
メッセージ:
ぼくの住む地元では旧暦の6月頃、約300年以上の歴史があるといわれる大綱引き大会が開催されます。綱はすべて地元を愛する人たちが手作りで作っており、ベテランの方たちから若い世代へと受け継いでいきます。この写真は綱引きの名物でもある「アエギー勝負」を行うまえの準備です。アエギー勝負とは綱の先端を棒で高く揚げ、相手を倒すという迫力満点の勝負です。伝統行事は地元のアイデンティティとなり、ぼくたちの誇りです。
講評:
地域行事が再び活気を取り戻す中で、若い世代が地域の文化や伝統を見つめ、未来へとつなげようとする強い思いが感じられる一枚です。地域の人々が一体となって文化遺産を守り、盛り上げようとする様子には、郷土への誇りと連帯の力があふれています。地域の再生と継承をテーマにしたこの作品は、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」の精神を体現しています。
準優秀賞「世代を超えて沖縄を代表する」
氏名:バーグストロム 真喜屋 レナーニ 結
SDGsゴール:10、17
メッセージ:
これは私と、沖縄の伝統を受け継ぐ数人の友人、そして私の沖縄県人会の母と祖母の写真です。毎年恒例の新年会とパフォーマンスで、全員でパフォーマンスする直前に撮影されたため、全員が着物を着ています。このパーティーはチャリティのためであり、多くの人が訪れますが、組織のために使うための寄付をたくさん集めています。私たちは自分たちの伝統に誇りを持ち、テキサスの人々とそれを共有したいので、遠く離れた異国からでも沖縄を代表しています。
講評:
遠く離れた異国の地で、紅型や着物姿で三世代にわたる海外のウチナーンチュが並ぶ姿は、タイトルのメッセージを見事に体現しています。伝統衣装を身にまとい、自らの文化に誇りをもって発信する表情からは、世代を超えて受け継がれる絆と自信が伝わってきます。家族を通して文化を継承し続ける姿は、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」に通じる、文化の力を感じさせる作品です。
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