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- JICA食と農の協働プラットフォーム(JiPFA)第5回フードバリューチェーン分科会「農村生計多様化のための昆虫バリューチェーン構築に係る情報収集・確認調査」報告会<開催のご案内 2/21(水)16:30~18:00>
1.分科会の背景・目的
世界の食料需要量は2050年には2010年比で1.7倍に増加するとの見通しがあるものの、依然として8億人に近い人々が十分な食料を得られておらず、今後、食料安全保障に向けた取り組みを一層強化していく必要があります。
サステナブルな食と関連して、最近では「昆虫」というワードを見ることも増えてきました。2013年、FAOが世界の食料問題の解決策の一つとして、食用もしくは家畜飼料としての昆虫利用を推奨したことをきっかけに、世界的に昆虫食への注目が高まっています。多くの昆虫は飼料変換率(food conversion rate)が高く、タンパク質、脂肪、微量栄養素を多く含む高栄養価の食物でもあります。更に、昆虫は育成時の環境負荷が小さく、例えば単位グラム当たりのコオロギと牛肉の生産量で比較すると、使用する水は2000分の1、飼料は100分の7、CO2排出量は100,000分の7と、非常にサステナブルに養殖可能な資源とも言えます。また、魚粉や大豆由来の飼料価格高騰が続く中、これらを代替する飼料タンパク源としても全世界的に昆虫由来資源への関心が高まりつつあり、民間投資が世界的に活発になっています。こうした動きを受けて、昆虫タンパク質市場は2027年には33億ドルに達すると見込まれており、こうした経済性と併せて、飼料用昆虫と循環型経済の高い親和性も背景に、開発途上国においても公的な取り組みが端緒につき始めています。
このような背景を踏まえ、JICAは、環境面・栄養面・小規模農家の生計向上の面でも有益となりうる、地上最大の未利用資源「昆虫」の有効利用に期待を抱き、食用昆虫及び飼料用昆虫の国際協力への活用可能性に関して情報収集を行う調査を実施しました。今回ご報告させていただく情報収集・確認調査では、タイ・ラオス・カンボジア・ベトナム・ケニアの5か国を対象とした文献調査に加え、タイ・ラオス・ベトナムでは昆虫産業に関わる企業様も交えた共同調査やパイロット実証調査を含めた現地調査を行いました。これら一連の調査結果を踏まえて、調査対象国での昆虫バリューチェーンの実態や途上国開発の文脈における昆虫の利活用の可能性をご紹介いたします。また、農林水産省より、本分野における取組みをフードテック官民協議会の内容を中心にご説明いただきます。
これらJICAの活動の進捗報告に加え、昆虫利活用に関する知識の深化・拡大や議論の促進を目的とし、「循環型経済」、「サステナブルな食」や「昆虫を利活用した開発の可能性」にご関心のある皆様との意見交換を行うことを目的とし、第5回FVC分科会を開催いたします。ぜひ奮ってご参加下さい。
2.開催概要
日時:2024年2月21日(水)16:30~18:00
開催方法:Microsoft Teams(参加URLは登録いただいた方に別途送付いたします)
プログラム:
内容 | 登壇者(予定)(敬称略) | 時間 | |
1 | 開会の挨拶 | 大島 歩 JICA経済開発部次長(農業・農村開発第一グループ長) |
16:30 ~16:35 |
2 | JICA経済開発部にて実施した昆虫基礎調査 結果報告 | リエラ 麻子、奥山 洋大、山本 侑、明里 舞子 農村生計多様化のための昆虫バリューチェーン構築に係る情報収集・確認調査(日本工営/コーエイリサーチ&コンサルティング共同企業体) |
16:35 ~17:05 |
3 | 同調査内 ベトナムでの共同調査実施者からの報告 | 木下 敬介 株式会社フライハイ 代表取締役 |
17:05 ~17:15 |
4 | 農林水産省の取組 (フードテック官民協議会を中心として) |
片瀬 透 農林水産省 大臣官房 新事業・食品産業部 新事業・国際グループ エキスパート(フードテック) |
17:15 ~17:25 |
5 | JICA民間連携事業のご紹介 | 中村 鴻太 JICA経済開発部農業・農村開発第一グループ第一チーム |
17:25 ~17:30 |
6 | 質疑応答・意見交換 | 開催側コーディネーター、報告会参加者の皆様 | 17:30 ~17:55 |
7 | 閉会の挨拶 | 橋本 洋平 JICA経済開発部農業・農村開発第一グループ第一チーム課長 |
17:55 ~18:00 |
3.参加対象者
主にASEAN地域における昆虫産業に関心のある行政機関、民間企業・業界団体、大学・研究機関等
また本分科会への参加をご希望で、JiPFAに未登録の方は、ぜひ登録をお願いいたします。詳細は公式ホームページの「3.登録案内」をご覧ください。
4.参加お申込み方法
2
月19日(月)15時までに、以下URLより事前登録ください。
事前登録用URL: https://forms.office.com/r/qwEg2ghnfw
こちらのQRコードからもご回答いただけます。
登録後、会議出席用のURLを含む案内メールを送付させていただきます。前日18時ころまでにご案内のメールが届かない場合は、[Nakamura.Kota@jica.go.jp]にご連絡ください。尚、登録時に頂いた個人情報は、本分科会に関するご連絡にのみ使用させて頂きます。
5.本件照会先
FVCクラスター事務局 JICA経済開発部 農業・農村開発第一グループ
中村 鴻太 E-mail:Nakamura.Kota@jica.go.jp
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