農業共創ハブの最新情報紹介とビジネスマッチングについて

情報の塊である人材の集うJICA筑波の特長を生かした農業共創ハブ

JICA筑波では様々な研修コースのJICA研修員(以下研修員)と様々な共創の「場」を設けている。研修員は途上国の「生」情報を持ち、課題を熟知し、現地に人脈もある貴重な人材である。JICA筑波はこのような人材が集まる環境を有している。

特に農業は日本の農繁期(育苗、作付けから収穫まで)の数か月間という比較的長い期間JICA筑波に滞在する研修コースが多い。

農業技術にかかるビジネスマッチング

農業共創ハブの取組みの三本柱、1)農業技術にかかるビジネスマッチング、2)新規農業技術の研修事業への導入と外国人材受入支援、3)開発協力人材育成のうち、1)のビジネスマッチングを紹介する。

ビジネスマッチングの基本メニューは、共創セミナー、製品・技術の展示紹介、製品や技術のデモ、実証試験、研修員と企業との意見交換会であるが、オーダーメード型の対応を重視しており、基本メニューにない取り組みでも企業様から、取り組みたい要望や提案があればそれに合わせて内容を検討するので随時お問い合わせいただきたい。

共創セミナーとは

日本の民間企業・団体の海外展開に向け、次の2つを目的としている。

1)「情報収集・意見交換(共創)・ネットワーク構築の場の提供」

海外展開に関心があるものの、何から着手して良いか分からない場合、日本国内において途上国のニーズや課題等の情報収集をしたい、自社・団体の製品やサービスについて研修員の反応を見たい/研修員からのフィードバックを得たい方々にお勧めのセミナーである。

2)「民間企業・団体等の農業分野における製品・技術の紹介を通じた研修員の学びの場とする」

研修員が製品の実演を見る、製品を実際に操作してみる等して、五感を通じて、自国への導入の可能性の有無や課題を検討することができる。

セミナー毎に、出展企業様と打ち合わせ、どのようなデモを行いたいかを打ち合わせを行う。

これまでの共創セミナーの開催実績、セミナーに出展した企業・団体のアンケート結果は掲載している資料をご覧いただきたい。

製品や技術のデモにかかる事例紹介

JICA筑波の実習圃場内で海外に展開したい製品の実証試験を行い、改良や実用化に向けたデータ収集ことができる。

研修員と農業企業との意見交換会

企業・団体から要望があれば、個別に研修員と意見交換会を設定する。例えば、JICA筑波・農業共創ハブのページに、研修員リスト(国、専門分野、母国での役職などの情報を掲載)を載せているので、同リストから、関心のある国や研修員を対象とした意見交換会の開催等も可能である。

製品・技術の展示・メディア紹介

製品をJICA筑波内に展示することにより、JICA筑波を訪問する人たちに見学してもらうことができる。またメディアの取材があった場合、製品を紹介し、広く展示した企業・団体の製品を周知する機会もある。