JICAの事例紹介 (3)ジェンダー活動を統合した支援

【技術協力】エチオピア・農民支援体制強化計画プロジェクト(2004年〜2009年)、農民研究グループを通じた適正技術開発・普及プロジェクト(2010年〜2015年)

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農民支援体制強化計画プロジェクトでは、農民が適用しやすい技術を農民参加型で開発するアプローチを通じて、対象地域の農民の生計向上を支援しています。現在実施されているプロジェクトでは、先行フェーズで策定されたガイドラインを全国85カ所の農業試験場と大学に広め、農民ニーズに根ざした参加型研究を制度化することを目的としています。

プロジェクトでは、農民参加型による農業研究・普及を支援する取組を実施していますが、ジェンダー平等をプロジェクト実施の主要原則のひとつとして位置づけ、農業研究者に対するジェンダー研修や、ジェンダーの視点に立った農業研究の実施促進、女性農民のための適正な技術開発・普及やコミュニティにおける女性たちのグループ活動を支援してきました。また、日本の戦後の農村開発で導入された「改善」のコンセプトを取り入れつつ、コミュニティにおける女性たちの自助サポートグループの活動を積極的に支援し、女性たちのニーズに基づく地域資源を活用した新技術の研修やそれらの普及活動を行っています。これによって、地域の女性たちの農作業、家事労働は効率化され、労働負担が減ると同時に農業収益はそれまでより50%増加するという結果も見られています。