【報告】長野県立大学公開講座に登壇しました

2022年2月4日

2月4日(金)、長野県立大学ソーシャル・イノベーション創出センター(CSI)公開講座「サステイナブルカカオ-カカオから知る課題解決の取り組み-」にプラットフォーム団体会員であるソリダリダード・ジャパンの楊氏、ACEの及川氏、及びJICAプラットフォーム担当者が登壇し、カカオに関する課題の解決に向けた取組みについて、それぞれ紹介を行いました。

概要

日時:2022年2月4日(金)18:30~20:30
会場:オンライン ZOOM
主催:長野県立大学ソーシャル・イノベーション創出センター
協力:JICA長野デスク

登壇者(敬称略)

モデレーター

須藤 展啓 長野県立大学 ソーシャル・イノベーション創出センター

スピーカー(登壇順)

楊 殿閣 一般社団法人 ソリダリダード・ジャパン 事務局長
及川 有希子 認定NPO法人ACE ソーシャルビジネス推進事業チーフ
松本 志織 JICA ガバナンス・平和構築部 ガバナンス 法・司法チーム 特別嘱託

内容

当日は、長野県立大学CSIの須藤氏がモデレーターとなり、開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム(以下、プラットフォーム)会員2名とJICAプラットフォーム担当者1名がオンラインで発表を行いました。

まずソリダリダード・ジャパンの楊氏から「カカオ農家の生計」をテーマに、サプライチェーンに関する報酬の分配構造、カカオの生産過程における人権問題や環境問題について説明がありました。そして、カカオ豆を取り扱う企業の活動やチョコレートを楽しむ消費者の認識について問題提起されました。また、ソリダリダードが開発途上国で実施するカカオのプログラム「ココアリハビリテーション」について、環境への負荷を軽減しながら生産性の向上を目指す農業の普及や、課題の改善につながるデジタル・ツールの開発・活用について紹介されました。

次にACEの及川氏から「チョコレートと児童労働」について発表があり、世界には児童労働者が1億6000万人おり、この数は日本の人口より多いこと、児童労働者の半数以上はサブサハラにおり、カカオなど農業に従事していることが紹介されました。また、日本が輸入するカカオの77%がガーナ産であること、ガーナの児童労働者数は77万人に上るという調査結果が報告されました。さらに、ACEが取り組む「児童労働のないチョコレート」の生産と消費の循環モデルや、ガーナ政府と連携した「児童労働フリーゾーン」等の紹介の後に、消費者に何ができるのかについて、調達において児童労働に頼らないカカオを使用したチョコを選択、購入することが需要を創出し、供給にもつながることなどが示されました。

最後に、JICAプラットフォーム担当松本から「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」について紹介する時間をいただきました。そこではプラットフォームの設立背景や活動目的についてお話しするとともに、ビジネスと人権に関する社会関心の高まりについても共有しました。

3名のプレゼンテーションの後には質疑応答の時間が設けられ、受講生の方々から多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

受講生の方からいただいた質問(一部抜粋)

  • カカオ以外にも児童労働が問題になっているものはあるのでしょうか?
  • 児童労働が増えてきてしまった要因はどんなところにあるのでしょうか。
  • ブランドの高いチョコレートの会社であれば生産者に正当な賃金を払えているのですか?
  • 「フェアトレード」を謳った製品がありますが、どの程度浸透しているのでしょうか?

ご参加いただいた方々にとって、今まで何気なく手に取っていたチョコレートに対する意識が高まるきっかけの一つになれば幸いです。

プラットフォーム事務局では、公開講座、学校教育等の学習プログラムのご相談も受け付けます。お気軽にお問合せくださいませ。

【画像】

当日の公開講座の様子(左上から時計回りに楊氏、及川氏、須藤氏、松本)

ご参考