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【児童労働撤廃分科会による記者発表会を開催しました】

2025.06.06

概要

日時:2025年6月6日(金)10:30~12:00
会場:JICA本部(麹町)

内容

「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」(以下、プラットフォーム)は、2025年6月6日に記者発表会「6/12(児童労働反対世界デー)を前に知る チョコレートにおける児童労働撤廃への最前線」を開催し、児童労働撤廃に向けた共同コミットメントの宣言を行いました。

本プラットフォームは、持続可能なカカオ産業の実現を目標に、社会的・環境的・経済的課題の解決に取り組んでおり、なかでも大きな課題となっている児童労働問題に対しては「カカオ産業における児童労働の撤廃分科会」を設置しています。この分科会では、問題の解決を目指す NGO や企業等を中心とした賛同団体による具体的な取組状況をまとめた「児童労働撤廃に向けたセクター別アクション賛同組織の取り組み状況レポート」を毎年発表してきました。2025年は「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標 8.7(あらゆる形態の児童労働の撤廃)の達成目標年という節目の年を迎えることから、6月12日の児童労働反対世界デーの前に本分科会のメンバーが共同で記者発表会を実施しました。

2011年に国連で採択されているビジネスと人権に関する指導原則では、国家の義務・企業の義務・救済へのアクセスが求められていることから、記者発表会ではまず企業の取り組みとして、明治ホールディングス株式会社、株式会社ロッテ、森永製菓株式会社より児童労働撤廃に向けた企業としての取り組み事例を紹介し、生産者支援の重要性を強調しました。また、認定NPO法人ACE(以下、ACE)は現地と企業の橋渡し役を担っており、ガーナの生産地の現場での取り組み・政府との連携について発表しました。さらに、国家の義務としてガーナ政府が取り組んでいる児童労働フリーゾーンの制度化に向けたJICAとACE他の「児童労働フリーゾーンを通じた子供の保護主流化プロジェクト」の活動内容を紹介しました。

最後に、プラットフォームの児童労働撤廃分科会メンバーより共同で以下のコミットメント宣言が行われました。

【コミットメント】

開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム 児童労働撤廃分科会と各加盟組織は、2025年6月12日の「児童労働反対世界デー」にあたり、本分科会が2021年に掲げた「児童労働撤廃に向けたセクター別アクション」を指針に、カカオ生産における児童労働の撤廃に向けた取り組みをこれからも推進していくことをここに表明します。

児童労働撤廃分科会では、「児童労働撤廃に向けたセクター別アクション」を策定し、毎年アクションに基づいた「児童労働のないカカオ産業に向けた共創レポート]を発表しています。これからも、業界一丸となって世界の児童労働撤廃に向けて取り組みを進めてまいります。

記者発表会の様子

コミットメント宣言の様子

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