脆弱な母子に対する低栄養対策
JICAは妊産婦や子どもに対する栄養対策が特に重要であると認識し、妊婦健診での栄養指導、母親に対する母乳栄養の推進、適切な離乳食(補完食)の指導、保健行政官や保健医療従事者に対する子どもの栄養不良防止のための研修等、母子保健事業の中で栄養対策を進めています。
各国の母子栄養改善案件
モザンビーク「母子栄養サービス強化プロジェクト」
(2021年5月~2025年5月)
モザンビークでは慢性的な栄養不良が課題となっています。本プロジェクトでは、保健省とともに栄養に関する情報や絵を盛り込んだ母子健康手帳を開発し、妊婦健診で配布する仕組みを導入するとともに保健医療従事者によるサービスの質の強化を図りました。地域では、コミュニティヘルスワーカーによる母子健康手帳を使った栄養教育などを実施。これにより、プロジェクト対象地域において、母子の栄養状態や食事内容に変化が見られるとともに、全国展開に向けたパイロットモデルの構築に貢献しました。
グアテマラ「プライマリ・ヘルス・ケアを通じた母子栄養改善プロジェクト」(2022年1月~2026年1月)
グアテマラは依然として低栄養の問題を抱えており、特に貧困率の高いプロジェクト対象地域では5歳未満児の発育阻害は深刻な状況です。加えて同国は低栄養と過栄養が併存する栄養不良の二重負荷の問題を抱えています。本プロジェクトでは、プライマリ・ヘルス・ケアサービスを提供する保健医療従事者とコミュニティへルスボランティアの能力を強化し、市レベルでの調整を通じて、マルチセクトラルな活動を実施することにより、母子栄養の改善を図ります。