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ニカラグア ― 注目分野(畜産分野/牛肉)

ニカラグア産の牛肉は、日本では馴染みが薄いものの、サシが少なく肉本来の味が楽しめる赤身肉に加え、風味や食感の良いタンや肉厚なミノなどの副生肉も、北中米を中心に高い評価を得ています。世界的に牛肉生産量が減少傾向にある一方で、年々の増加を続けているニカラグアはまだまだ高いポテンシャルを有しており、企業の方々の積極的なご参入を期待しております。
 

特に応募を期待する領域

  • ニカラグア産牛肉の輸出促進
  • 子牛生産や肥育技術の促進
  • 中小規模生産者の組織化・営農の促進

当該分野の現状

世界における牛肉生産を取り巻く環境は、コロナ禍以降目まぐるしく変化しており、主要生産国での干ばつによる放牧地の荒廃や、環境負荷軽減のための各種規制、飼料の不足と価格高騰など、生産コスト増に伴い牛飼養数は年々の減少傾向にあります。供給量が減少する一方で、米国トランプ政権による輸入関税、中国やインドなど巨大市場を擁する新興国による輸入拡大路線など様々な要因が絡み合い、牛肉価格は過去最高値の更新を続けています。

ニカラグアは、豊かな自然環境を利用した牧畜が盛んで、牛肉はコーヒーと並び最も重要な農産物輸出品目の一つであり、飼養数は1961年の150万頭から2022年には560万頭と約3.7倍までに倍増しています。2016年以降、ニカラグアの農産物輸出全体の20%程度を占めており、口蹄疫のワクチン接種清浄国に認可されていることから、北中米のみならず、日本を含む台湾、タイなどのアジア各国にまで輸出を拡大してます。

ニカラグア産牛正肉の主要輸出先(2024):
1位米国(41%)、2位エルサルバドル(23%)、3位メキシコ(20%)、12位日本(0.01%)、

ニカラグア産牛副生肉の主要輸出先(2024):
1位米国(43%)、2位メキシコ(18%)、3位エルサルバドル(9%)、4位に日本(7%)

ニカラグアの牛肉生産は、中央山岳地方を中心に一部のカリブ地域で行われており、生産者の85%~90%が7ha~70haの土地を所有する中小規模生産者に位置付けられています。その多くが自然草地を利用した粗放的な牧畜業を家族で経営しており、収量の低い伝統的な生産技術・システムから脱却できておらず、また、廉価ながら即金で買い付けを行う中間業者に販売の多くを依存しています。

ニカラグア政府も、牛肉を最も重要な輸出品目の一つとして、「牛肉生産開発のための国家戦略(2019)」の下、下記8つの目標に掲げて各種プログラムを展開していますが、まだまだ支援が行き届いていないのが現状です。

1. 家畜の品種改良
2. 衛生、トレーサビリティ、安全性
3. 飼料と栄養
4. 生産者と技術者の能力強化
5. 持続可能な畜産
6. 市場拡大
7. 集約的生産システム
8. 農産業化

参考リンク

◆関連政策・戦略

◆JICA関連プロジェクト