マダガスカルでの安全な飲料水提供を目指して

2022年3月18日

【研修員情報】
氏名:RAKOTOARIMANANA Zy Harifidy
氏名カナ:ラコトアリマナナ ジィ ハリフィディ
出身国:マダガスカル
ABEバッチ数:第6バッチ(2019年来日)
本邦大学名・学部:山梨大学・医工農学総合教育部
インターンシップ先企業名(夏期):株式会社メイキョー
インターンシップ先企業名(修了時):未定
応募時所属先:TARATRA NGO

水・衛生分野の課題を解決したい

マダガスカル出身のRakotoarimananaさんは現地NGOで地域の人々のための公衆衛生活動や安全な水の提供事業の担当者として活動していました。持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, 以下SDGs)を達成するべく、水資源と気候変動の問題を地域、国レベルで解決し、マダガスカルの人々に貢献したいと考え、水資源管理に関する専門性を高めるため日本に留学することを決意し、ABEイニシアティブプログラムに参加しました。

研究にも課外活動にも積極的な模範生:安全な水の提供とSDGs達成を目指す

気候変動と人口増加を考慮した水資源の利用可能性を研究しているRakotoarimananaさん。マダガスカルの12の主要河川流域における水資源と現在の水管理戦略の持続可能性を分析・評価し、日本の河川流域管理から得られる教訓を踏まえた提案をすることを目標としています。この研究によってマダガスカル政府が取るべき行動を示唆するとともに、SGDsのゴール6.5である「国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する」に貢献することを目指していると語ってくれました。また限られた時間を有効活用してJICAのオンライン日本語レッスンや独学に取組み、指導教諭やクラスメイトと日本語で雑談できるほど語学力が上達。また様々なセミナーや文化交流イベントに参加し、JICAが実施する起業家育成研修プログラム(注)で優秀な成績を修めるなど、自己研鑽をしながら研究に励んでいます。

現在、修士課程修了に向けてラストスパート中のRakotoarimananaさん。卒業後はさらに水資源管理分野の専門性をより高めて母国に貢献するため、日本の博士課程へ進学を目指すことにしました。Rakotoarimananaさんの今後の活躍を期待します。

(注)将来的に起業を志望するアフリカ人留学生を対象に、JICAが起業に必要なスキルやマインドセットの習得を目的して実施する短期プログラム。

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大学の日本語コースを修了したRakotoarimananaさん(2020年4月)

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夏期インターンシップ先にてマダガスカルの環境問題をプレゼン(2021年1月)

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山梨大学にて行われたAfrican Culture Dayで発表したRakotoarimananaさん(2020年9月)