水資源スペシャリストとしてセネガルの農業分野の進歩を目指す

2022年4月4日

【研修員情報】
氏名:Mr. BA Cheikh Adrame
氏名カナ:バ・アドラメ・シェイフ
出身国:セネガル
ABEバッチ数:ABE第6バッチ
本邦大学名・学部:山形大学 農学研究科
インターンシップ先企業名(夏期):株式会社秀農業
インターンシップ先企業名(修了時):株式会社みかわ元気ものがたり
応募時所属先:HCIC(Hydraulic Company of Irrigation and Construction)

水資源スペシャリストとしてセネガルの農業分野の進歩を目指す

セネガル出身のBaさんは、2019年10月にABEイニシアティブ第6バッチ生として、農業と効率的な水資源の管理を学ぶために来日しました。来日前は、ブルキナファソで水環境の学位を取得後、民間企業で水環境エンジニアとして飲料水の配給や農業のアドバイザーなどの業務を担当しながら、さらに自身の立ち上げたHCIC(Hydraulic Company of Irrigation and Construction)で農業コンサルタントとして働いていました。セネガルの農業分野に大きな進歩をもたらすことを目標とし、現在は山形大学農学研究科で、下水処理場から排出された泥や水を肥料として再利用する方法について研究しています。

日本企業と連携し、日本の技術をふるさとへ

来日前から日本企業の技術に関心を持っていたBaさんは、現在ABEプログラムを通して出会った様々な日本企業との連携に力を注いでいます。

まず、2020年夏にいちご等の生産・販売を行っている株式会社秀農業で夏期インターンシップに参加しました。現在、同社はセネガルでのいちご栽培を実現させるべく準備を進めております。セネガルで売られているいちごは欧州からの輸入物が多く、セネガル国内でのいちごの生産はまだ一般的ではありません。Baさんは自身の農業の知識を活かし、同社と協力しながらセネガル国産のいちごの生産・普及を目指したいと考えています。

また、JICA主催の日本企業とJICA研修員との交流イベントがきっかけで、緑化関連技術の研究開発を行っている日本企業と知り合い、右企業が、非常に効果的かつ人体に安全でサステイナブルな方法で製造している植物活性剤に感銘を受け、セネガルでの農作物の収穫量増加や品質向上に活用したいと考えています。

さらに、卒業後は、ドローン事業や海外でのビジネスマッチングなどを行っている企業での修了時インターンを予定しています。ドローン技術を使用することで、肥料や農薬の散布、作物の生育状況や病虫害の確認を大幅に効率化し、広大な農地を少ない人数で管理することができることから、Baさんは自社の事業にもドローンを取り入れるべく、インターンではその活用技術の習得を目指しています。

様々なアプローチで日本企業とコミュニケーションを取りながらセネガルの農業の生産性向上を目指すBaさん。セネガルの農業技術を向上させ、社会に貢献するため日々邁進しています。

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山形大学農学研究科で研究中のBaさん

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米の栽培実験中のBaさん

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下水処理場を見学中のBaさん