ソーラーシステムを活用した灌漑システムでアフリカへ

2021年9月21日

【企業情報】
企業名:辻プラスチック株式会社
所在地:滋賀県東近江市五個荘奥町160番地
事業内容:機械部品や金型の設計支援・製造、電気二重層コンデンサ-道路鋲・発光タイルの制作
インターン受入人数:のべ実績7名(今夏更に2名受入予定)
企業ウェブサイトURL:http://www.tsuji-pla.co.jp

機械部品の設計製造などを行う辻プラスチック株式会社は、太陽電池と電気二重層コンデンサーを利用した環境負荷の少ない全天候型ソーラー電源システムを開発し、そのシステムを生かした灌漑システムをアフリカに展開すべく活動中です。

辻プラスチック社は、2017年7月にJICAの案件化調査採択をきっかけにアフリカ進出を具体化し、更なるアフリカ人材との繋がりを求めて、2018年から、のべ7名のABEイニシアティブ研修生をインターンシップで受け入れました。電力不安定地域向けのビジネスであることから地方出身者を優先的に、そのほか製品に関する技術や知識を学ぶ向上心を持っていること、民間企業での業務経験があること等を条件に人選されました。

中でも修了時インターンシップを実施したセネガル出身のTHIAMさん、ニジェール出身のDAWEYEさんは、それぞれの母国で現地法人を設立し、辻プラスチック社の強力なパートナーとなっています。THIAMさんはソーラーポンプを使った灌漑システムの調査などを仕切り、DAWEYEさんはソーラー充電器の貸し出しサービスの展開やパイロット事業も担いました。コロナ禍で渡航ができない中でも、2名の活躍によって、現在セネガルでは実証段階へ進んでいるほか、ニジェールでは実証を経て充電サービスの運用を始めています。

辻プラスチック社は、ABEイニシアティブ研修生と連携するメリットについて、1)アフリカ現地の法律・商習慣を理解できること、2)現地のニーズを把握できること、3)パートナーとして技術移転や現地代表としてのマネジメント等中長期的な活躍を期待できること、の3点を挙げてくださいました。

辻プラスチック社は、今後は農業支援だけでなく、同社のマイクロオフグリッド技術や水浄化技術を活用し、自国の課題解決に向けた支援展開を継続していく予定です。

【画像】

セネガルTiam氏のアレンジで現地政府との会議を行う同社 辻氏、林氏

参考情報