社内活性化とアフリカ事業進出の一翼を担うABE研修員

2021年12月17日

【企業情報】
企業名:株式会社丸八テント商会
所在地:名古屋市中区栄5-7-10
事業内容:テントの販売、企画、デザイン、施工
インターン受入人数:2017年より延べ11名
企業ウェブサイトURL:https://www.08tent.co.jp/

オンリーワンをつくりだす

株式会社丸八テント商会は、1951年創業、オンリーワンオーダーメイドをモットーに70年以上テント生地を扱った製品の製造に取り組み、デザインから企画、設計、施工まで一貫して行っています。

近年では国内のみならず世界中に販路を拡大しており、長年積み上げてきたノウハウから愛知万博・中部国際空港・ぎふメディアコスモスなど著名な建築物の施工にも携わっています。

社内活性化とアフリカ事業進出の一翼を担うABE研修員

丸八テント商会は、社員約20名の企業です。10年前より学生インターンシップの受入れや社員への登用を積極的に取り入れ始め、若く新しいアイデアと長年の技術の融合によって西陣織とのコラボレーションなど新規事業による成果を挙げています。

加えて、アフリカ市場への進出や国際的な人材による新しいビジネスの発掘を目的に2017年からのべ11名のABEイニシアティブ研修員のインターンシップを受け入れたことで、社内メンバーとの相互のスキルアップや社内活性化が促進されています。

2019年に参加したトーゴ出身のHELTONさん(第4バッチ)はプログラミングスキルを活かした企業サイトのリニューアルを手掛けました。また、2020年に参加したナイジェリア出身のOLUBUKOLAさん(第5バッチ)は3か月という短い期間の中で、蛇腹式テントを企画・開発し、実際に商品化されるなど、ABEイニシアティブ研修員がビジネスの現場で活躍する場面も生まれてきました。

中でも、2020年に6か月間の修了時インターンシップを実施したエチオピア出身のBiyaさんは、商談の際にお客様がイメージを掴みやすくするために欠かせないテントの3Dモデルイメージの作成に加え、自身のアイデアにより、建物のアングルを動かしたり人の動きを付加した動画データを作成することで20件以上の受注に結び付けるなど、企業の営業活動への大きな貢献が評価されました。丸八テント商会は、Biyaさんと業務パートナーシップ契約を締結、エチオピア政府や自治体等の案件を開拓し数年以内のアフリカでの事業展開に向けて精力的に活動しています。Biyaさんと共に、日本のデザインとアフリカの伝統的なスタイルとの融合を目標としています。

ABE研修員の魅力、広がる丸八テント商会ネットワーク

丸八テント商会は、ABEイニシアティブ研修員の人格の素晴らしさを評価されています。ひたむきな努力の姿勢や優しさ、知見の広さ、また知らないことに対して自ら学ぼうとする姿勢や好奇心、相手の文化に合わせる柔軟性を持ち合わせている点についても言及されています。

丸八テント商会は、今後もABEイニシアティブ研修員を継続して受け入れることで、研修員同士のネットワークをさらに広げ、先輩研修員から後輩研修員への技術の継承や互いに支え合う育成サイクルを確立したいと考えています。そして、インターンシップ卒業生とのネットワークによる大きな輪を広げ、アフリカビジネス展開に向けて共に歩む予定です。

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インターンシップ実施の様子(溶接工場にて)。左より同社 鉄職人:木村氏、インターンシップ生OLUBUKOLAさん

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インターンシップ生Biyaさんが手がけた3Dモデル

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インターンシップ実施の様子(縫製工場にて)。左より同社 縫製職人:干場氏、田崎氏、インターンシップ生Biyaさん、縫製アシスタント:ジュン氏