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ザンビアにて、実り多き日本留学体験の「帰国報告会兼応募勧奨会」を、現地とオンラインにて同時開催!

ザンビア帰国報告会を、現地とオンラインにて同時開催しました!

7月17日にザンビア帰国報告会を、JICAザンビア事務所主催で、現地対面とオンラインのハイブリッド形式にて開催しました。

ザンビア現地対面での参加者は18名、オンラインでの参加者は15名の総勢33名が参集し、日本大使館からは大湊諭次席を初め関係者の方々、ザンビア政府高官、ABEイニシアティブ(以下、ABEイニ)修了生、SDGsグローバルリーダー修了生、日本企業、ABEイニ修了生の有志で立ち上げられた団体の「KAKEHASHI Africa」、その他将来のABEイニに応募を検討している候補生達も参加し、3時間に渡り開催されました。

今回は小規模での開催でしたが、それぞれの登壇者の発表の内容は濃く、一番印象に残った事は、修了生が一様に留学生として日本人と共に過ごした日々が、かけがえのない経験となり、その後の彼らのキャリアや人生にも影響し、物事の見方も変わったとのことです。

現地ザンビアの開催会場での発表の様子

日本企業からのご登壇は、ABEイニ留学生のインターン受入れも行っている株式会社教育情報サービス(KJS)のCEO、荻野紗由理氏でした。KJS社は教育事業の分野でアフリカへ進出をしており、会社の概要説明から今後の展望、アフリカとの共同開発事業においてどのような点が魅力なのか、現在注力している事業内容の他、更にインターンの受入れによる影響等、率直なご意見をお話頂きました。

株式会社教育情報サービス(KJS)のCEO、荻野紗由理氏のオンラインご登壇の様子

2016年にABE第2バッチ生の有志で形成された「KAKEHASHI AFRICA」の説明は、ザンビア・カントリーマネージャーのCharles Moses SIAME氏より行われ、卒業後にも利用可能な人脈形成・新規ビジネス創出の場として是非活用して頂きたいとの説明がありました。

KAKEHASHIアフリカの説明を行う、Mr. Charles Moses SIAME

インターンでの知識・スキルを活用して、自分のビジネスをスタートアップした、輝かしい修了生!

登壇者の一人、Jonathan CHUUKA氏(ABE第4バッチ)は、ABEイニプログラム参加中、KJS社でインターンを行い、ザンビアと比較し日本の青少年は数学/科学分野を高いレベルで学習している事に気付き、インターンで得た経験を基にWeONという会社を設立し、KJS社の「Think Board」という学生に数学を教えるオンラインプログラムのサービスをザンビアで普及させるための調査のサポートを行っています。

Mr. Jonathan CHUUKA (ABE第4バッチ)

日本への留学生である先輩からの報告と応募者へのアドバイス

登壇した修了生達は、日本留学時の忘れがたい学生生活の様子を、日本の行事に参加した異文化体験、自身が感じた日本社会の特徴、大学での研究、また現在の自身の生活・活動に繋がる経験等を想い出深く語っており、将来日本へ留学を考えている候補生にとって、有意義な情報が満載でした!このように、帰国報告会では、修了生達の日本での経験を実際に本人から聞ける場としても大変興味深く、参考になる貴重な機会となっています。

登壇者の修了生よりアドバイスとして挙げられた具体的な例

・世界各国から集まった留学生との交流により、日本に留学しながら他の文化も味わえる。 
・日本滞在の時間を最大限に活かし、日本という国の魅力を満喫する機会であり、いつも広い心で受け入れることが重要!
・人種差別を全くされなかった。

留学の成功には、日本語を学ぶことが重要!全てを楽しむこと!ハッピーでいること!

ABEイニ生(10バッチ)のMs. Kafukanya Chipo MARJORYさんは、学術上の成果以外で自分が誇れる事として、留学先の松山市での大きな夏祭りにて、パレードのリーダーとして観客の前を踊り歩いたことを挙げられていました。ダンスが好きな彼女の楽しそうなパフォーマンスの写真に、参加者は思わず笑みがこぼれました。

夏祭りで踊りのリーダーを務める、Ms. Kafukanya Chipo MARJORY (ABE第10バッチ)

ザンビア人が日本で留学プログラムに応募すべき理由とは?

参加のメリットとして、プログラム参加中、研修員に対するサポートシステムが確立しており、それも一つの安心材料である事が述べられていました。

応募を検討している候補生に対し、アドバイスをするMs.Namufungwe KISHA (ABE第7バッチ)

今後のザンビアと日本との絆の行方は?

修了生達が日本への留学生活により、せっかく築いたザンビアと日本との絆を絶やさないように、今後も、修了生同士や、修了生と留学プログラムへの応募関心者、日本企業との交流の場を提供していきます!

全体写真-ザンビア現地開催ホテル会場

全体写真-オンライン

【実施概要】

  • 会議名:ザンビア帰国報告会兼応募勧奨会
  • 開催日: 2024年7月17日(水)
  • 主催: JICAザンビア事務所
  • 場所:ザンビア現地ホテル会場と、オンラインで、日本とザンビアを接続  

【登壇者】 
・大湊 諭(ザンビア日本大使館 次席)
・舘山 丈太郎(JICAザンビア事務所長)
・荻野紗由理氏(株式会社教育情報サービス(KJS)、CEO)
・Mr. Jonathan CHUUKA (ABE 4)
・Mr. Tembo SYDNEY(ABE 6)
・Ms. Kisha NAMUFUNGWE (ABE 7)
・Ms. Marjory Chipo KAFUKANYA (ABE 10)
・Mr. Chilombo MULIMA (SDGsグローバルリーダー 2020)
・Mr. Charles Moses SIAME (KAKEHASHI Africa, ザンビア・カントリーマネージャー)

【プログラム概要】
  • 7月17日(水)
・開会の挨拶
日本大使館 大湊諭次席
・ABEイニシアティブ・SDGsグローバルリーダーについての説明:JICAザンビア事務所 
・ABEイニシアティブプログラム第4バッチ修了生による発表
・日本企業の株式会社教育情報サービス(KJS)CEOによる発表
・ABEイニシアティブプログラム第6バッチ修了生による発表
・ABEイニシアティブプログラム第7バッチ修了生による発表
・ABEイニシアティブプログラム第10バッチ現役生による発表
・SDGsグローバルリーダー2020修了生による発表
・KAKEHASHI AFRICA ザンビア・カントリーマネージャーによる発表
・質疑応答
・閉会の挨拶
JICAザンビア事務所長:舘山 丈太郎    

<対象プログラム>

  • アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)
アフリカの若者を対象に日本の大学での修士号取得と日本企業などでのインターンシップの機会を提供するプログラム
  • SDGs グローバルリーダー
発展途上国の、主に公共政策・行政・経済分野において、持続可能な開発課題に取り組むための政策立案・実施に貢献することが期待される若手・中堅の政府関係者、研究職志望の人材対象の修士号取得のプログラム