ABEイニシアティブ3.0:ABEイニシアティブプログラム南部アフリカ6か国合同の帰国報告会を開催

2023年2月28日

概要

  • 会議名:ABEイニシアティブ3.0:ABEイニシアティブプログラム南部アフリカ6か国合同帰国報告会
  • 開催日:2023年2月28日(火)
  • 主催:JICA南アフリカ事務所、ボツワナ支所、ナミビア支所、ジンバブエ支所
  • 場所:オンライン及び対面(ボツワナ及びナミビア)

主な参加者

  • ABEイニシアティブ修了生44名(南部アフリカ6か国(南アフリカ、エスワティニ、レソト、ボツワナ、ナミビア、ジンバブエ)より)
  • 現役ABEイニシアティブ留学生26名
  • アフリカ政府関係者
  • 在南アフリカ共和国日本国大使館
  • 日本企業関係者
  • 南アフリカ現地企業関係者 合計91名

プログラム

開会挨拶

岡田 薫氏(JICA南アフリカ事務所 所長)

発表

サビナ デセリア ボ氏(ABE8バッチ研修員/ジンバブエ)
ンコシンギピレ シケレラ ングェニャ氏(ABE5バッチ修了生/エスワティニ)
チェレモンガンガネ氏(ABE6バッチ修了生/レソト)
セニア シマンダ氏(ABE5バッチ修了生/ナミビア)
トゥロウ ジェイコブ ノン氏(ABE6バッチ修了生/南アフリカ)
ペロントレ マプラ氏(ABE3バッチ修了生/ボツワナ)

日本企業発表

松本 信彦氏(株式会社アセンティアホールディング 取締役)

閉会挨拶

牛尾 滋氏(南アフリカ共和国日本国大使館 特命全権大使)

背景・目的

JICAはアフリカの産業人材育成と日本企業のアフリカビジネスをサポートする「水先案内人」の育成を目的として、アフリカの若者を対象に日本の大学での修士号取得と日本企業などでのインターンシップの機会を提供するABEイニシアティブ(アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ:African Business Education Initiative for Youth)を実施しています。

本イベントはオンラインにて南部アフリカ6か国(南アフリカ、エスワティニ、レソト、ボツワナ、ナミビア、ジンバブエ)と日本をつなぎ、ABEイニシアティブプログラムに参加した南アフリカ、エスワティニ、レソト、ボツワナ、ナミビア、ジンバブエ出身の修了生等よる成果発表を通じて、現地及び本邦日本企業関係者等に対して優秀なABEイニシアティブの人材を広く発信し、連携強化のきっかけ作りになることを目的に開催されました。

内容

冒頭、JICA南アフリカ共和国事務所岡田所長より開会挨拶の後、6か国6名の修了生等から成果発表がありました。ABEイニシアティブプログラムの参加経験を機にソーラー事業やファッション事業を起業し、ビジネスコンテストで受賞した者や、政府に復職後にコンサルタントとして独立した者など、各国での躍進ぶりが発信されました。このうちナミビアの修了生からは、東京大学博士課程で水を利用したロケットエンジン燃料の開発に取り組み、将来は母国の大学との共同研究について希望が語られました。また南アフリカ共和国の修了生は中小企業開発省に復職し、日本の中小企業との連携事業を推進したいと意欲を示しており、同イベントに参加した同期の修了生とも活発な意見交換が行われました。

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ナミビア修了生による研究の紹介

その後株式会社アセンティア・ホールディングスより、東京の汚泥処理から生まれた植物活性剤による農業支援(「TOKYO8(注)」)が、他地域のABE修了生たちによって広がっている状況が紹介され、このフランチャイズ事業にかける夢について熱く語られました。最後に在南アフリカ共和国日本国大使館牛尾特命全権大使より登壇者1人1人にエールが送られたほか、今後も日本企業とABE修了生との連携に大きな期待が寄せられ、参加者全員がネットワークの力を確信する貴重な機会となりました。

(注)TOKYO8は、2023年3月に第6回「ジャパンSDGsアワード」において、SDGs推進副本部長賞(外務大臣賞)を受賞しました。

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株式会社アセンティア・ホールディングスによるフランチャイズ事業の紹介

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在南アフリカ共和国日本国大使館 牛尾特命全権大挨拶

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集合写真