研修員の意気込みが滲む!アフリカビジネスセミナーを開催: 200名以上のアフリカからの留学生集結

画像

12月22日(金)、JICAはこの秋に来日したABEイニシアティブ生を含むアフリカからのJICA長期研修員、国費・私費留学生を対象に「アフリカビジネスセミナー」を開催。日本全国から総勢200名以上のアフリカからの留学生が集まりました。

本イベントは、日本企業と連携してアフリカの経済・社会の発展に貢献する人材を育成することを目的に、能力や意識の向上、ネットワーク構築の機会として開催されました。

冒頭、日本・アフリカ連合(AU)友好議員連盟会長を務める逢沢一郎先生をはじめ、三原朝彦JICA特別アドバイザー、中村俊之JICA理事長特別補佐の3名より、これからのアフリカを牽引する留学生に向けた期待と将来日本とアフリカを繋ぐ人材になることへの激励のメッセージが寄せられました。

画像

参加者に激励のメッセージを送る逢沢一郎議員

その後、JICAアフリカ部より、日本企業のアフリカビジネス展開における「水先案内人」育成を目指すというABEイニシアティブの理念を紹介。JICAでは日本とアフリカのビジネス活性化のためにも、ABEイニシアティブ以外で来日する留学生のセミナー参加も歓迎し、アフリカビジネスを共に盛り上げる仲間として活躍を期待する旨が述べられました。各セッションの中では、ABEイニシアティブ修了生の活躍事例も取り上げられ、留学生からは「それぞれの国、そしてアフリカ全体の産業発展に貢献するために私たちに期待されていることについて具体的なイメージを持つ良いきっかけになった」という感想が寄せられました。

画像

続いて、アフリカビジネス協議会(JBCA)が主催となり、アフリカにおける日本企業のビジネス展開とビジネスにおける官民パートナーシップの状況について説明と質疑応答が行われました。将来、日本とアフリカの民間セクターを繋ぐために、現状の理解は不可欠であり、講義終了後の交流セッションでは、多くの留学生が各セクターの登壇者の元を訪れ、個別に相談・質問する様子が見られ、研修員の熱意と意気込みが感じられました。

画像

午後は、LeIN社によるSNSを活用したネットワーキングの意義・活用方法
について講義が行われました。研修員は、講師の説明を聞きながら実際にSNSを参照したり、投稿内容に関する質問を行うなど、今後、日本企業等と繋がり、活発に情報共有・意見交換する方法について熱心に学ぶ様子が伺えました。

画像

最後のセッションは、一橋大学名誉教授・法政大学教授の米倉誠一郎先生より、「起業家精神の育成」に関する講義が行われました。壇上から降りて、参加者一人一人の顔を見ながらご自身の言葉で話す米倉先生の講義に引きこまれ、参加者は先生の言葉に様々なリアクションを取りながら話を聞いていました。質疑応答で次から次へと質問やコメントが寄せられた後、最後に先生から「Be an entrepreneur!」というエールが送られ講義は終了しました。今回参加した第10バッチのABEイニシアティブ生をはじめとした留学生からも、たくさんの起業家が輩出され、日本企業と活発な連携が図られることを期待します!

画像

アフリカからの留学生は、いつもエネルギーに溢れている様子が印象的ですが、今回の第10バッチの参加者も、各セッションで活発に質疑を行いながら、新しい知識を吸収しようとしている意欲的な姿勢が見られました。また、日本各地で学ぶアフリカからの留学生が一堂に会するこの貴重な機会で、留学生同士のネットワーキングはもちろんのこと、JICA職員や日本企業関係者との交流や関係構築も楽しむ様子も見られました。
皆さんの今後の活躍が楽しみです!

画像

プログラムの中で実施された講義: