日本とアフリカ間の架け橋を増やすべく、ABEイニシアティブ修了生と日本企業とのオンライン交流会を開催

3月13日、ABEイニシアティブ修了生とアフリカでビジネス展開・検討をする日本企業を対象に、以下の3つを目的としたオンライン企業交流会を開催しました。

当日は、ABEイニ修了生68名と日本企業8社が参加し、実際に就職やビジネス連携の経験を持つABE修了生・日本企業によるプレゼンテーションが行われ、その後は企業ごとのセッションにて活発な質疑応答が行われました。

交流会のはじめには、JICAアフリカ部から、ABEイニシアティブの目的、プロジェクトNINJAの紹介、さらに民間・政府など様々な立場から日本とアフリカの懸け橋となる事例などを説明しました。また特に日本企業に対しては、中小企業・SDGsビジネス支援事業やJOCVをはじめとする、JICAによるビジネス支援事業を紹介しました。

次に、アフリカで日本企業と協働するABEイニ修了生の例として、ケニア、ジブチ、カメルーンにて日本企業に就職する、あるいは事業パートナーとして活躍している3名のABEイニ修了生が紹介されました。これら事例は、他のABEイニ修了生にとって、日本企業とのビジネス連携を考える上で示唆に富むものであり、日本企業とアフリカとのビジネスの懸け橋となる気持ちを改めて思い起こさせるものでした。

続いて、実際にABEイニ修了生の採用・ビジネス連携の経験があるヤマハ発動機株式会社および株式会社SOIKの2社から、事業の紹介、採用や連携に至るまでのプロセス、さらに採用時に重視する点などについて発表がありました。これらの情報は、参加したABEイニ修了生にとっては、今後のキャリアの中で日本企業での就職や連携を考える際に大いに参考になるものでした。

後半のセッションでは、ABEイニ修了生と日本企業8社との個別セッションを行いました。企業ごとにブレイクアウトルームに分かれ、各社が持つ製品・サービスが現地でどのように役立つのか、アフリカ各国におけるニーズ、顧客層、また事業拡大や製品・サービスの改良点などについて意見交換が行われました。参加したABEイニ修了生にとっては、これまでに知らなかった日本企業を知る良い機会となり、また日本企業がアフリカビジネス展開を進める際に抱える課題と、その課題解決に対してABEイニ修了が提供しうる知識・経験について考える時間となりました。

今回の企業交流会は、参加企業にとっては、将来の事業パートナーとなりえる優秀ABEイニ修了生を発掘する機会となり、またABEイニ修了生にとっては、日本企業について学び、ネットワークを構築するよい機会となりました。ABEイニ修了生の今後の長いキャリアにおいて、彼ら彼女らが日本企業とアフリカのビジネスの懸け橋となる人材になるよう、JICAは引き続き様々なプログラムを通じて支援を行っていきます。

2024年3月13日(水)にオンライン開催