広島大学大学院在学中の長期研修員がひろしま国際プラザ初訪問で初雛飾り鑑賞

JICA中国のある、ひろしま国際プラザは、コロナ感染症蔓延防止措置により、閉館中ではありましたが、ひろしま国際プラザに滞在している留学生やJICAの長期研修員に日本文化に触れる機会を提供するため、ロビーに、七段雛飾りを展示していました。

2022年3月23日

初めて見る雛人形<マラウイ出身Moyoさん>

右:マラウィ出身のJICA長期研修員Moyoさん
左:Moyoさんの研究室仲間でザンビア出身の広島大学大学院生

昨年秋に来日したマラウイ出身のMoyoさんにとって、今回が初めてのひろしま国際プラザ訪問でした。また、雛飾りを見るのも初めてでした。雛飾りの横に設置した英語での説明を読み、それぞれの人形の意味や役割を理解した様子でした。「男の子のお祭りはあるの?」「各家庭にこのような人形があるの?」との質問があり、「5月5日は子供の日とされているが、男の子のお祝いの日です。鯉のぼりや兜を飾りますよ」と写真を見せながら説明しました。また、「最近は、七段飾りを置く場所がない家庭も多いので、コンパクトな一段から三段くらいの雛飾りが主流です」と答えると、「右大臣と左大臣、3人の仕丁さん達が可哀そうだね」と会話が盛り上がりました。

初めて見る雛人形<エジプト出身Maryamさん>

エジプト出身のJICA長期研修員Maryamさん

エジプト出身のマルヤムさんは、「エジプトに日本から寄与された雛人形が常設展示されていますが、このように7段になって綺麗に飾られているのは初めて見ました。」と完全な雛飾りに感動していました。「3月3日ではなく、4月3日にひな祭りをする地域もありますよね?」とひな祭りについてよく調べていることに驚かされました。
研修員の日本文化への関心の高さを感じる機会となりました。

誰でも楽しめるJICAの展示スペース<Moyoさん>

写真撮影が楽しめるよう展示も工夫されています。各国の帽子を被るだけでも盛り上がりますよ。

プラザ内のJICAの展示スペースも見学されました。マラウイの伝統料理の展示写真を見て、「自炊しているから母国料理を作りたいけど、“シマ”(メイズフラワー/コーンフラワー)が日本で手に入らないんだ。インターネットだと1kg2,000円もするんだよ。」と故郷の味を恋しんでいる様子でした。
こちらでは様々な国の食文化の紹介、民族衣装、楽器などを展示しております。衣装や帽子は実際に着用も可能です。楽器も触って音を出してみてください。気軽に海外旅行に行けないご時世ですので、ここで海外の雰囲気を味わってください。

誰でも楽しめるJICAの展示スペース<Maryamさん>

Maryamさんからのエジプト土産
赤い方がバラ、白い方がハーブの香りがするグミのようなお菓子

Maryamさん(左から二番目)とJICAスタッフ

現在、JICA展示スペースはエジプト展を実施しており、エジプト出身のMaryamさんは、モニターで元協力隊員がエジプトで撮影したたくさんの写真が上映されているのを見て、「懐かしいです~。」と喜んでいました。そして、「是非JICAのスタッフの皆さんでお召し上がりください。」とエジプトから持参されたお土産を渡してくれました。
「来日して約半年経ち、生活にも慣れてきました。東広島の山や丘の地形のお陰で足が鍛えられています」と笑顔で話され、JICAスタッフ一同も安心することができました。
今後、コロナ感染症の感染状況にもよりますが、長期研修員と日本の皆さんが気軽に交流でき、日本での楽しい思い出がたくさんできるようになることを心から祈るのでした。