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【民間連携事業紹介】水質汚濁の改善を浄化槽で! フジクリーン工業株式会社(愛知県名古屋市)

#3 すべての人に健康と福祉を
SDGs
#6 安全な水とトイレを世界中に
SDGs
#9 産業と技術革新の基盤を作ろう
SDGs

2024.08.30

実証事業の開始に向けて関係者間で協議議事録(M/M)の署名式を実施しました。

国際協力機構(JICA)が実施する「中小企業・ SDG s ビジネス支援事業」に採択された「フィリピン国浄化槽技術による効率的かつ持続的な下水インフラ整備に関する普及・実証・ビジネス化事業」について、事業の採択企業で日本国内業界トップクラスのシェアを誇る世界有数の浄化槽メーカーであるフジクリーン工業(愛知県名古屋市)、バギオ市とJICAの3者にて調査開始の合意に至り、この度2024年8月27日、バギオ市にて協議議事録(Minutes of Meeting:M/M)の署名式が行われました。

フィリピンでは人口増加や都市化に伴う公共水域の水質悪化が進展しており、汚水排水処理改善が大きな課題となっています。セプティックタンク(腐敗槽)と呼ばれる簡易な生活排水の処理装置が広く普及しており、し尿排水による有機汚濁やアンモニア性窒素汚濁の主原因と考えられています。

バギオ市の排水路では河川基準の19倍のアンモニア性窒素が検出されたところもあり、本事業で提案する浄化槽を導入することで、水質汚濁の改善に大きく貢献することが期待されています。また、バギオ市のように汚水処理施設の建設に利用可能な土地が少なく下水道管渠の整備が困難な地域においては浄化槽を導入することで、早期かつ効率良く汚水処理整を実施して衛生環境を改善することが期待されています。

本事業で提案された浄化槽のイメージ

本調査では提案する浄化槽がフィリピン国の新排水基準に適合することを実証することで、フィリピン国内において衛生環境意識の高いターゲットに対し優良な性能を示し、また長期目線で、下水道計画のモデルケース―効率の良いインフラ整備手法―として浄化槽と下水道を組み合わせた分散型排水処理手法の普及を目指す計画です。

本取組みは、「すべての人に健康と福祉を」、「安全な水とトイレを世界中に」、「産業と技術革新の基盤を作ろう」といったSDGs達成へ貢献することも期待されています。 

■中小企業・SDGs ビジネス支援事業
本事業は、開発途上国の開発ニーズと日本企業の優れた製品・技術等とのマッチングを通じて、開発途上国における SDGs 達成に貢献するビジネス( SDGs ビジネス)を促進し、開発途上国の開発課題解決と日本企業の海外ビジネス展開の両立を目指しています。2024年度の募集は9月2日より開始されます。
https://www.jica.go.jp/priv_partner/activities/index.html

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