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【民間連携事業紹介】(株)安部日鋼工業がスリランカでボッド(小規模汚水浄化施設)普及に向けたセミナーを実施!

#6 安全な水とトイレを世界中に
SDGs
#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs

2025.01.24

2025年1月23日(木)に株式会社安部日鋼工業主催にて「小規模汚水処理施設普及のためのニーズ確認調査」の調査結果を報告するセミナーがスリランカ国及びオンラインのハイブリッドで開催されました。

スリランカ国開発途上国向け小規模汚水処理施設普及のためのニーズ確認調査

株式会社安部日鋼工業(岐阜県岐阜市、井手口哲朗 代表取締役社長)は、2024年7月よりJICAの「中小企業・SDGsビジネス支援事業」を活用し、スリランカ国でのボッド(*1)を利用した小規模汚水処理施設によって高品質かつ比較的安価な新規下水処理インフラの整備、水源・地下水の汚染防止抑制、悪臭を含む衛生環境の改善や雇用創出による所得・生活水準の向上を目指してニーズ確認調査を実施されています。

(*1)ボッド(bod:Barrel Oxidation Ditch):汚水を浄化する施設で、小規模汚水処理施設プレハブ式オキシデーションディッチ法を途上国向けに適合させたもの。小規模下水処理施設のみならず、バスターミナルといった公営施設に加え、商業施設や病院、ホテル等に導入提案可能な技術です。

スリランカ下水道事情と日本の支援

セミナーフライヤー

セミナーにはスリランカ政府関係者や業界関係者ら約100名弱(オンライン含む)を招待して、スリランカおよび日本の下水道事情の発表がなされました。
冒頭に在スリランカ日本大使館の田中書記官から「スリランカ下水道事情と日本の支援について」、また、JICAスリランカ事務所の山田哲也所長から「中小企業・SDGs ビジネス支援事業」の紹介がされ、その後、NWSDB(国家上下水道公社)Jayawardane氏により「スリランカにおける下水環境情勢と課題」が共有されました。

スリランカ国でのボッド利用のニーズ確認調査

ニーズ確認調査の調査団員からも日本での下水処理技術や、ニーズ確認調査をとおした気づきなどについての発表がなされました。
名古屋環未来研究所 山田 雅雄氏からは「小規模下水処理普及のためのSDGsビジネスニーズ確認調査」について、安部日鋼工業 伊藤朋紀氏からは「ボッド技術説明、ニーズ確認調査結果およびケーススタディ報告」について、日本下水道事業団 猪木博雅氏からは、「日本の下水処理技術や汚泥の活用方法の紹介」について紹介されました。

セミナーでは、参加者より、ボッド施設の価格設定についてのコメントや、汚泥処理の過程で排出される汚泥の再利用方法、ボッド施設のメンテナンスについてなどの質疑応答があり、スリランカでの環境意識が高まりました。

終わりには現地にて参加した方々のネットワーキングも活発に行われ、盛会にて終了しました。

セミナー会場の様子

NWSDB(国家上下水道公社)Jayawardane Chaminda氏

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