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SORA Technology(株)がガーナで成果報告会を実施しました!

#3 すべての人に健康と福祉を
SDGs
#9 産業と技術革新の基盤を作ろう
SDGs

2025.05.02

【民間連携事業紹介】SORA Technology(株)がガーナでドローンとAIを活用したマラリア対策の成果報告会を実施!

2025年4月28日(月)、JICAガーナ事務所にてSORA Technology株式会社主催の「ガーナ国ドローンと AI を活用した効率型ボウフラ繁殖水域監視システム構築にかかるビジネス化実証事業」成果報告会が開催されました。

SORA社とガーナ実証時関係者の方々

ガーナ国ドローンと AI を活用した効率型ボウフラ繁殖水域監視システム構築にかかるビジネス化実証事業

SORA Technology株式会社(愛知県名古屋市、金子洋介Founder兼CEO)は、2024年4月よりJICAの「中小企業・SDGsビジネス支援事業」を活用し、ガーナ国でのマラリア対策の一つである、LSM(※)の効率化に取り組んでいます。
これまで、現地でのマラリア対策は人海戦術で行われておりました。作業員の目視による水たまり調査と殺虫剤の手作業散布が主流で、過剰な薬剤使用によるコスト増や、非効率な作業が行われていることが課題とされていました。SORA Technology株式会社はこの課題に対し、広域をカバー可能なドローンの空撮・センシング技術と、独自開発したAI(地形分類AIおよびリスク分類AI)を活用することを提案し、同事業を実施しました。これら技術を用いることで、水たまりの位置やサイズ、ボウフラ(蚊の幼虫)発生リスクの高い水域を高精度で特定できます。これにより、従来手法と比べ大幅なコスト削減を実現しつつ、必要最小限の殺虫剤で効果的な駆除が可能となり、環境への負荷軽減も期待されます。

(※)Larval Source Management (LSM):マラリアを媒介する蚊の幼虫(ボウフラ)が生息する水たまりに殺虫剤を散布し、蚊の発生を抑制する手法であり、世界保健機関(WHO)もその有効性を認めています。

ドローンを飛ばす準備をしている様子

ガーナ国でのLSM効率化実証の成果報告会

これまでの実証実験を通して、SORA Technology社の技術が従来の方法よりも効率的かつ効果的にボウフラを抑制できると証明されたため、ガーナ国政府関係者や業界関係者ら6機関(約15名)を招待し、JICAガーナ事務所にて成果報告の発表がなされました。
冒頭にJICAガーナ事務所の小田遼太郎次長から「中小企業・SDGs ビジネス支援事業」を紹介した後、SORA Technology社の梅田昌季氏により実証事業の成果報告が行われました。

成果報告の後、現地にて参加した方々のネットワーキングも活発に行われ、盛会にて終了しました。多くの関係者に実証事業の成果を報告したことで、SORA Technology 社の技術がガーナで活用され、結果的に同国でのLSM効率化に貢献できることが期待されます。

成果報告会の様子

成果報告会の様子

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