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ボリビアで「スポGOMI」盛り上がってます!! 【JICA草の根技術協力事業×海外協力隊】

#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs
#12 つくる責任、つかう責任
SDGs
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2025.06.05

今、南米ボリビアでスポGOMIが盛り上がりを見せています!!「スポGOMI」はゴミ拾いに一定のルールを設けてスポーツとして競い合い、楽しみながら環境への意識を高めようという取り組みです。2003年からボリビアで活動を続けるNPO法人DIFAR(所在地:三重県)は、現在実施中のJICA草の根技術協力事業(パートナー型)「バジェグランデ市におけるごみリサイクル推進のための住民エンパワーメントプロジェクト」(2021~2026年)の中で、このスポGOMIを住民の意識啓発のために導入してきました。このゲーム感覚で参加できる清掃活動は、ボリビアでも好評で学校や地域など、多くの人々を巻き込みながら、プロジェクトサイトであるバジェグランデを中心に、近隣地域に大きな広がりを見せました。

「宣誓!!僕たち私たちは、スポGOMIを通して環境への意識を高め、ルールを守り、チームワークを大切にして、正々堂々戦うことを誓います!!」

今年(2025年)10月には東京でスポGOMIのワールドカップが開催されることになっており、DIFARは、これまでのボリビアでのスポGOMIの取り組み実績が評価され、ボリビア国内予選の運営を担うことになりました。
 ボリビア国内予選は今年2月にプロジェクトサイトであるサンタクルス県バジェグランデ市を皮切りにスタート。5月末の時点で既に6都市での地区予選を終え、参加者やスタッフ等を合わせた総動員数は500名を超えています。そして、今週末(6月8日)には、ボリビア第2の都市であるサンタクルス市で最後の地区予選が実施される予定になっており、既に240名のエントリーがあります。さらに、6月22日には、各地区予選を勝ち上がったチームによるボリビア国内決勝戦が実施され、160名の参加が予定されています。この国内決勝戦で優勝した1チームのみが、10月に東京で実施されるスポGOMIワールドカップ本選への切符を手にすることになります。スポGOMIはボリビア国内でも大きな注目を集めており、テレビやラジオ、SNSなど多くのメディアで取り上げられています。各地区予選は自治体が主体となって関わるとともに、多くの企業もスポンサーとして協賛しています。

開始前には全員そろって「ラジオ体操!!」

「日本へ行きたい!」ということを動機にスポGOMIを始めた人も多いかもしれません。それでも、実際にスポGOMIに参加した人からは、「いままで気にしていなかった道端のゴミが気になるようになった。」「ポイ捨てができなくなった。」「掃除をする人の気持ちを初めて感じるようになった。」などの声が多く聞かれ、スポGOMIを通して人々の環境への意識が大きく高まっていることは間違いありません。

運営にはボリビア派遣中のJICA海外協力隊も大活躍

また、今回のボリビア国内予選の実施には、現在ボリビアに派遣中のJICA海外協力隊も数多く参加し、審判や計量などの大会運営において、DIFARの大きな支えとなりました。DIFARの代表を務める瀧本里子さんは、2001年にボリビアに派遣された協力隊員の大先輩であり(詳細は下記事業紹介記事を参照)、ボリビアの産官学民を巻き込んだエネルギッシュな活動は、協力隊員にとって、大きなお手本でもあります。瀧本さんは協力隊スピリッツを持ち続けて20年以上ボリビアで活動を続けてきました。その活動の成果が、今、スポGOMIを通してボリビア中に広がりつつあります。

急いでごみを集めます!

(下記の「スポGOMIワールドカップ 2025ボリビアFacebook特設ページ」には、各予選の写真とあわせてかっこいい動画もたくさんアップされています!是非ご覧ください!!)

回収したごみはルールに則り、正確に計量します。

バジェグランデ地区予選(2月実施)参加者:68名 回収したごみ:113キロ

サマイパタ地区予選(4月実施) 参加者:80名 回収したごみ:185キロ

ポロンゴ予選(5月実施) 参加者:52名 回収したごみ:206キロ

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