JICA新人OJT生がJICA留学生へのインタビューを行いました
2025.08.21
JICAでは毎年度新たに入構した新人職員が、各国内機関において2週間程度のOJTを行います。今年JICA中部には5名の職員がやってきました。OJTの一環として行った、JICA留学生へのインタビューの第2弾です。
ABEイニシアティブ制度(注1)を利用し、名古屋大学大学院国際開発研究科の修士課程で研究をしている、ケニア出身のMs. MATANY Naomi Chepteek(以下ナオミさん)に、日本での留学経験や生活、今後の展望などについてお話を伺いました。
【なぜJICAの研修制度を用いて日本で留学しようと思ったのですか】
母国ケニアにて、現地の言葉を話す日本人と出会ったことが、日本に関心を持ったきっかけでした。そこから、秋田大学への留学、ケニアでの就労経験を経て、改めて開発分野を学び直したい、という想いで大学院進学を考えるようになりました。同時に、ABEイニシアティブの卒業生と出会い、本制度で日本に留学し、日本の開発経験や日本の生活・ビジネスなどを学びたいと思い、応募しました。
【大学院ではどのような研究を行っていますか】
「若者のコミュニティエンパワメント」をテーマに、農村部で若者が自信を持って生きるための教育について研究しています。特に、社会規範の影響で自信を失いやすい女性に重点を置き、この夏にケニアでフィールドワークを行う予定です。研究は “journey” (旅)のようなもので、より良い研究にするため、苦労も多く先が見えない不安もありますが、来年の卒業に向けて日々研究に取り組んでいます。
【日本での生活で印象に残ったことはありますか?】
近所に綺麗な花壇のあるお家があり、毎日癒しをもらっていたところ、家主の方が私のために花壇の花をプレゼントしてくれたことがありました。とても嬉しかったです。日々の生活での苦労もありますが、とにかく「ポジティブ」な気持ちで生活することを意識し、良いことに着目するようにすれば、このような幸せな出来事が増えていくと思っています。
受け取った花とともに笑顔のナオミさん
(注1) ABEイニシアティブ(アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ:African Business Education Initiative for Youth)は、アフリカの産業人材育成と、日本とアフリカのビジネスを繋ぐ架け橋となる人材の育成を目的として、アフリカの若者を日本に招き、日本の大学での修士号取得と日本企業などでのインターンシップの機会を提供するプログラムです。
インタビューの様子
ご近所の花壇の花とナオミさん
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