【鳥取県:実施報告】 JICA 海外協⼒隊 鳥取県南部町グローカルプログラム第1期生による帰国表敬と報告会を実施しました
2025.01.07
懐かしい地域の方々に帰国報告を行う田辺さん
JICA海外協力隊グローカルプログラム
*第1期生として、2022年4月から6月まで鳥取県南部町で実習を行った田辺和さんが、派遣国のブータンから帰国し、2年ぶりに南部町を訪問し、懐かしい方々に向けて帰国表敬・報告会を行いました。
田辺さんは、鳥取県南部町のJOCA南部を活動拠点としてグローカルプログラム実習に取り組みました。実習活動においては、JOCA南部の就労支援と生活介護の新たな拠点となる法勝寺温泉施設のオープンに伴い、地域でボランティア活動に協力してくださる『南部生涯協力隊』のメンバーを50名集めるためにチラシやパネルを作成してメンバーを集めました。また、地域の集まりにも積極的に参加して理学療法士として健康相談に乗ったり、高齢者の集いにおいて認知症予防や体力向上に役立つ体操を考案し、地域の方々と共に活動を行いました。
そして派遣国のブータンでは、首都ティンプーにある国立母子病院で産前産後に生じる腰の痛みを予防する妊婦体操を国連児童基金(ユニセフ)と共同で広め、全国10病院の千人以上の妊婦に理学療法が実施されるようになりました。また、僧院や尼寺の子どもたちへの生理衛生の講義や手洗い指導のワークショップも行いました。
田辺さんは帰国報告の場で、南部町での経験がブータンの活動や現地での生活にとても活かされたと、南部町長を始め、南部町の皆さんに対し感謝の言葉を述べていました。
田辺さんですが、今後は公衆衛生をより深く学ぶため英国の大学院の留学を検討されているそうです。グローカルプログラムの経験とJICA海外協力隊の2年間の経験、そして公衆衛生をより深く学ばれた田辺さんの今後の活躍が今から楽しみです。
(*)JICA 海外協力隊グローカルプログラムとは: JICA海外協力隊として派遣される「グローバル」な人材が日本国内の課題を理解し、解決に向けて経験を積むことを通じて途上国での活動に必要なスキルを身に着けることを目的に自治体が実施する地域活性化、地方創生等「ローカル」な取組みに参加するプログラム。海外活動終了後には日本の地域で貢献する、「日本から海外へ、海外から日本の地域へ」という人の流れを促すJICA海外協力隊の社会還元活動をより強化する試み。
https://www.jica.go.jp/volunteer/glocal_program/index.html
鳥取県南部町での帰国報告会の様子
南部町の陶山町長にご挨拶
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