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【海士町:実施報告】「ないものはない」から学ぶ―2025年度青年研修「地元資源を活用した産業振興」―

#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs

2025.11.27

修了証書を受け取った研修員たち

9か国12名が海士町に集結

JICAは、アジア、アフリカ、中南米、大洋州、中東などの開発途上国の青年層を対象に、それぞれの国で必要とされている分野における日本の経験、技術を理解する基礎的な研修を行い、将来の国づくりを担う人材の育成に協力する「青年研修」を実施しています。

島根県海士町は、2025年11月7日から20日にかけて青年研修「地元資源を活用した産業振興」を実施し、キリバス共和国、ナウル共和国、サモア独立国、パラオ共和国、コロンビア共和国、モロッコ王国、コモロ連合、キルギス共和国、モルドバ共和国の9か国から12名の若手行政官を研修員として受け入れました。研修員は、人口約2,300人の離島でありながら独自の取り組みで地域再生を進めてきた海士町を舞台に、日本の地域づくりの経験を学びました。

海士町のモットー、「ないものはない」から学ぶ地域づくり

海士町のモットーである「ないものはない」に基づき、研修員は、地域資源を生かした特産品づくりや観光開発、行政の取り組み、関係人口の拡大策、またふるさと納税の戦略的活用など、これまで挑戦してきた多様な施策を学びました。また、西ノ島や知夫里島も訪問し、地域の小中学校で学校交流を行うなど、島の暮らしや文化にも触れました。

研修期間中にはホームステイを実施し、研修員は地域の家庭での生活を通じ、海士町の温かい人々と共に時間を過ごしながら、地域社会のあり方を深く理解しました。さらに、地域交流の一環としてミニ運動会の開催や、海士町の産業文化祭のステージで自国の歌や踊りを披露し、多文化が交流する貴重な場となりました。

研修最終日には、海士町での学びを自国でどのように活かすかをまとめ、アクションプランとして発表しました。多くの研修員が「ないものはない」の精神に強く共感し、自国の地域資源を改めて見つめ直し、まだ気付かれていない魅力を発掘して発信したいと述べました。また、海士町での学びに加え、参加国同士の対話を通して、自国の魅力を再認識する機会となったとの声も多く聞かれました。

本研修は、地域の方たちとの多様な交流を通じて、研修員に大きな気づきと学びをもたらす有意義な機会となりました。研修員がそれぞれの国で地域振興に取り組む際、この経験が力強い後押しとなることを期待しています。

研修の様子

産業文化祭でコモロの踊りを披露する研修員

お別れ会にはたくさんの人たちが参加してくれました。

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