【岡山県:ブース出展報告】おかやまSDGsフェア2025にブースを出展しました!



2025.09.03
2025年8月7日(木)~8日(金)の2日間、岡山コンベンションセンターで開催された「おかやまSDGsフェア2025」に、JICA中国としてブースを出展しました。主催はおかやまSDGsフェア実行委員会です。2日間を通じ、JICA中国のブースには約250人の方々が訪れました。
このイベントの目的は、岡山エリアにおけるSDGsへの先進的な取り組みを一堂に集め、リアルな場で開催することで、学びと交流の場を提供し、国内外に向けて情報を発信することです。また、SDGsを自分事として捉え、解決の一歩を踏み出す機会を創出することも目的としています。
昨年度、JICA中国はワークショップ開催のみで本イベントに参加しましたが、今年は2年ぶりのブース出展を行いました。「JICAって何?」という方から、海外に関心のある学生さんやお子さん、また家族連れなど、幅広い年代の方々がブースにいらっしゃいました。JICAの活動や岡山県を含む日本と海外のつながり、SDGsやJICA海外協力隊に関するクイズ、民族衣装、アフリカ布のしおりづくりを通じて、皆さんに開発途上国の生活や文化に触れていただく機会となりました。
SDGsのクイズでは、派遣中や帰国したJICA海外協力隊員からの協力もあり、モザンビーク、モロッコ、セルビア、フィジー、コスタリカからのクイズ問題を出しました。クイズに参加された方々は、現地の食べ物の名前や言葉について「そうだったの?!」と驚かれ、共に盛り上がりました。民族衣装はスペースの都合で手に取って見る形となりましたが、「どこの国のものだろう?」と丁寧に見てくださる方もいらっしゃいました。
岡山県内の高校や大学も多数ブースを出展しており、JICA中国として毎年夏休みの時期に開催している高校生国際協力体験プログラムに参加した高校生が近況報告に訪れたり、JICA事業で関わりのある団体も出展され情報交換の場にもなりました。
JICA海外協力隊経験者が進行を務めた「“わたしのSDGs”見つけた!魚つりワークショップ」では、参加者がSDGsのテーマを引き当てて、自分にできる身近なSDGsの行動を考えられるような企画を行いました。
参加者は幼稚園の年長さんから高校生までの14人。最初は少し難しいと思いつつも、「SDGsにどんなテーマがあるか知っている人?!」との問いには、「聞いたことがある!」と次々に手が上がりました。子どもたちがSDGsのテーマを複数知っていることや、自信を持って発言する様子に我々も付き添いの大人の方々とともにとても驚きました。
アクションシートに各自が出来るSDGsに関する行動を考える前に、考えるためのヒントとして、JICA海外協力隊経験者が、それぞれ派遣されていたパラオとモンゴルの状況や現地での活動を紹介しました。
パラオでは、海面上昇やサンゴの色が変わるなどの課題があります。経済水域の80%を保護区とし、残りの20%の区画のみで魚を取ってよいというパラオ独自の条約を作り海を守っていることや、観光客にもその条約を守ってもらうよう国を挙げて取り組んでいること等が紹介されました。また、モンゴルの活動では、排泄物を分解して肥料として再利用できるコンポストトイレを作る活動を行ったことが紹介され、皆が生活の中でできることはなんだろう?と改めて問いかけがありました。
参加者の中で小さなお子さんは「使わない電気は消す」、「物を買うときは本当に必要かよく考えること」といった日常の行動について、付き添いの親御さんと日頃のやりとりを振り返りながら考えたり、8番目のSDGsのゴール「働きがいも経済成長も」というテーマを引き当てた小学生は、考え込みながらもあきらめずにテーマに前向きに挑戦しました。「仕事をして、生活をするために十分なお給料が払われる状況は、あたり前なのだろうか。そうでない状況は、なぜ起こるのだろうか。そうではない状況を改善するにはどうすればよいのだろうか」といった新たな問いについて考えていました。皆で改めて学び、交流するひと時となりました。
ブース・ワークショップへご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
(報告:岡山県JICAデスク 橋本千明)
SDGsのテーマを引き当ててみよう!何が出るかな?
パラオの海の話とモンゴルでのコンポストづくりの話を聞いています
ブースの様子。3種類のクイズがありました
クイズに答えたあとは、立ち話を楽しみます
スワヒリ語のことわざを楽しみながらアフリカ布でしおり作り
初日を担当した、JICA中国スタッフ、協力隊経験者、ボランティア
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