【広島県:実施報告】広島県海外協力隊を育てる会によるJICA海外協力隊の帰国隊員交流会が開催されました
2026.09.25
2026年9月10日に広島県海外協力隊を育てる会(以下、育てる会)がJICA海外協力隊帰国隊員交流会を開催しました。
育てる会の上田みどり会長(一般社団法人協力隊を育てる会副会長)は、「世界情勢が変化する中でも、JICA海外協力隊が安全に活動し元気に帰国され、その報告を聞けることがとてもうれしい。日本の将来が問われる今だからこそ、若い世代を応援し、次の担い手を育てていきたい」と挨拶されました。
今回、帰国報告を行ったのは以下の3名です。
・田川 夏美さん(派遣国:ガーナ共和国 職種:コミュニティ開発)
・井手 豊さん(派遣国:タンザニア連合共和国 職種:体育)
・中本 千晶さん(派遣国:ベナン共和国 職種:看護師)
田川さんは、派遣前は日本でソーシャルワーカーとして勤務されていました。幼い頃に受けた平和教育や世界情勢への関心が転じてJICA海外協力隊へ応募しました。派遣先のガーナ共和国では、包括的で公正な社会の実現を目指すNGO団体で活動し、行政サービスの改善や選挙参加の促進、カウンセリングセンター開設、国内外での平和活動などに携わりました。水道や電気が不安定な生活を送りながらも、ガーナの文化や人々との交流を通して、便利だけではない大切なことに気づかされたと話してくれました。
井手さんは、現職教員特別参加制度を利用し、タンザニア連合共和国に派遣され、州立ザンジバル大学の体育教員養成課程で活動されました。体育教育が十分に普及していないタンザニアで、授業計画の立案や指導法、実践的な授業の導入を行った他、ヒロシマの被爆を題材にした授業も実施しました。語学や教育環境の違いに苦労しながらも、現地の実情に向き合い、自らの価値観や支援のあり方を見つめ直した経験を踏まえ、今後は教育現場やサッカー指導を通じて、自分にしかできない形で国際協力や人材育成に関わり続けたいと意気込みを話してくれました。
中本さんは、8月までベナン共和国の保健センターで活動していました。マラリアをはじめとする感染症にかかる人が多い一方、医療費や交通事情などにより医療機関の受診が難しい人も少なくありません。こうした状況を受けて、中本さんは、学校や集会所などで予防啓発活動を行い、病気を予防するための行動の大切さを伝えていました。また、性教育のワークショップを実施し、正しい知識の普及と理解促進に取り組んでいました。さらに、日本文化紹介や現地の宗教・文化との交流を通じ、多様な価値観に触れながら、ベナンで得た経験を自分だけで終わらせず、より良い社会づくりにつなげていきたいと話してくれました。
本イベントは広島県海外協力隊を育てる会が主催したもので、帰国隊員の報告を通してJICA海外協力隊について理解を深めていただく機会となっています。
育てる会は、JICA海外協力隊事業などを支援し、国際協力の意義と世界平和の建設に貢献することを目的に設立され、企業や個人の会員で構成される団体です。ラジオ番組(FMミコリン「海外協力隊に聞く」)を通じて隊員活動を紹介していただいている他、隊員派遣前には自治体への表敬訪問に同行いただき、派遣期間中には隊員の活動に必要な物資の提供にご協力いただくなど、日頃から隊員を支えていただいています。また、隊員の帰国後の社会還元においても協力いただくなど、様々な形でJICA海外協力隊を応援いただいています。
なお、JICA海外協力隊2026年度の秋募集は9月2日(水)~10月2日(金)まで。
ぜひホームページをご覧ください!