【実施報告:山口県】JICA海外協力隊員の帰国表敬を行いました!
2026.10.06
山口県で帰国表敬をされた川口さん
2024年8月から2年間、海外協力隊(職種:水質検査)としてラオス人民民主共和国に派遣されていた川口泰広さんが、2026年8月に帰国し、山口市および山口県への帰国表敬を行いました。
川口さんは、ラオス南部チャンパサック県にあるチャンパサック水道公社に配属され、浄水場で生産される生活用水の水質改善や職員の人材育成に取り組みました。
山口市への帰国表敬
2026年8月25日、川口さんは山口市役所を訪問し、伊藤和貴市長へ2年間の活動報告を行いました。
活動報告では、現地で撮影した写真を紹介しながら、メコン川の水を安全な生活用水へと浄化するための苦労や、水質検査室の人材育成に力を注いだことを説明しました。
伊藤市長は、報告の中で紹介された茶色く濁ったメコン川の写真を見ながら、「ラオスの人々の暮らしに直結する大切な仕事をされたのですね。この経験は川口さんにとって大きな財産になったと思います。ぜひ今後は山口市でもその経験を生かしてください」と温かい言葉をかけられていました。
川口さんは、ラオスの伝統的な儀式「バーシースークワン」で結ばれたお守りの紐を腕につけていました。これは、川口さんの健康と幸福を願い、現地の方々が感謝の気持ちを込めて一人ひとり結んでくれたものだそうです。
川口さんは、「ラオスの人々には本当にお世話になりました。受けた恩を次の人へつないでいく“恩送り”の気持ちを大切にしながら、今後は町内会長として山口市のまちづくりにも貢献していきたいです」と今後の抱負を述べました。
山口県への帰国表敬
2026年9月8日には山口県庁を訪問し、松原審議監(国際、文化担当)をはじめ、青年海外協力隊山口県OB会の山尾会長、山口県協力隊を育てる会の荒瀬副会長へ活動報告を行いました。川口さんは、県内の化学メーカーで勤務した経験があり、そこで培った知識や品質管理の経験が現地での活動に大いに役立ったと報告されました。
会場からは、「どのように水質を改善したのか」「どのような課題があったのか」と多くの質問が寄せられました。川口さんは、水質改善のために薬品投入量の調整や、水中の不純物が沈殿しやすくなるよう水の流れを緩やかにする仕組みづくりなどの活動を紹介しました。一方で、雨季には水の濁りを十分に取り除けないこともあり、「その水でシャワーを浴びる市民の方々に申し訳ない気持ちだった」と当時を振り返りました。
また、浄水場の老朽化も大きな課題であったことから、水質検査室の同僚とともに収集したデータをもとに対応策についてJICAラオス事務所に提案したことを報告しました。その一方で、「もし新しい設備ができても、それを活用できる人材がいなければ意味がありません」と語り、人材育成にも力を注いできたことを報告しました。
今後は山口県内で地域貢献活動に取り組むとともに、「いつか再びラオスで国際協力に携わりたい」と将来への思いを語る川口さん。JICA海外協力隊として活動した熱意と努力、そしてラオスの人たちへの深い思いが伝わる帰国表敬となりました。
(報告:JICA山口県デスク)
伊藤市長にラオスの「バーシースークワン」を説明
伊藤市長との記念撮影
山口県庁にて2年間の活動を報告