ワークショップで学ぶ 世界の現状×SDGs
2021.10.20
9 月 21 日(火)に富山南高等学校 1 年生 200 名を対象に、出前講座を実施しました。 当日の講座の様子、参加した高校生の感想を一部ご紹介します!(報告:JICA富山デスク 松山優子)
開発教育協会(DEAR)発行のワークショップ教材「世界がもし100人の村だったら」は、世界人口約78億人を100人に仮定するとその割合はどうなるのかを、実際に参加者が世界の人々になりきって、体験的に学ぶことができるワークショップです。今回は 1 年生 200 名が対象ということで、「世界がもし 200 人の村だったら」と人数の設定を変えて実施しました。
年齢層で分かれたり、大陸ごとに分かれたりすることで世界の現状を目で見て、体感してもらうことでいろいろな気づきがあったようです。そして、世界の現状を知ることで、SDGsの17のゴールがなぜ生まれたのかについても考えるきっかけになったようです。
***生徒の皆さんからの第 1 部に関する感想***
ワークショップの様子①
年齢比で分かれてみよう
ワークショップの様子②
世界の富の分配
第 2 部協力隊体験談の様子
第 2 部では国家間の格差だけでなく、一国の中にある格差にも目を向けてもらおうと、講師の協力隊活動体験談として、ストリートチルドレン支援について話をしました。
講師の派遣国はメキシコ。この国は、世界の名だたる富豪たちを有しながら、その反面、経済的な格差が激しく、それによって、ストリートチルドレンの問題がありました。そのストリートチルドレンを支援する現地 NGO に青年海外協力隊員として派遣された講師の体験談を話しました。
***生徒の皆さんからの第 2 部に関する感想***
本当に楽しく面白く、私こそたくさん勉強になりました。講演自体が大変システマチックで、時間配分から、内容の提示の仕方、提示の順番、強調の仕方など、あらゆる点で素晴らしかったです。
2時間もあったので、時間配分は難しいかと思います。生徒に提示する順番も素晴らしく、何も知らない生徒がはっとするような、気づき、学びを引き起こす仕掛けがたくさんあってよかったと思います。やはり、実際に動き、人数の割合などは、視覚的に実感するのはいちばん近道ですね。漠然とした大きなテーマから、詳細のテーマへの移行もちょうどよかったと思います。また、ストリートチルドレンなどの実体験からのお話も生徒には印象に残ったようでした。生徒を飽きさせず、あっという間に時間が過ぎたようでした。心に残った点で、来週いよいよ探究活動で内容を深めます。楽しみです。
出前講座では、事前にご相談いただければ、依頼いただいた各学校の学習計画に基づいて、講座の展開方法や講師の人選などについて一緒に考えながら、ご提案することが可能です。
どんな授業ができるかよくわからないとお悩みの方は、是非一度、お近くの JICA 国内機関(センター)やデスクにお問い合わせください!
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