【草の根技協・農園たや】 インドネシア人技能実習生受入れに役立つウェブサイトができました!

2023.07.18

 インドネシアから技能実習生を受け入れている株式会社農園たや(福井県)は、昨年から「JICA草の根技術協力事業」を活用して実習生の送り出し・受入れ環境の改善や実習生の帰国後のキャリア形成支援に取り組んでいます(「技能実習生の帰国後就農・起業支援を通じた人材還流促進プロジェクト」)。

 プロジェクトの一環として、農園たやが長年の実習生受入れで得た知見・教訓をまとめたウェブサイト『サマサマ手帳』をリリースされました!インドネシア人技能実習生を受け入れている、もしくは受け入れを検討している農業事業者の方々にとって役に立つ情報が、具体的な事例と共に掲載されています。ぜひご覧ください!
サマサマ手帳|農園たや (sama-sama.jp)

サマサマとは?

 外国人技能実習制度は、日本に来た実習生が日本の技術・知識を学び、帰国後に祖国の経済発展を担う人材へと成長することを目的として創設された制度です。しかし、少子高齢化や若者の人口流出などによる労働力不足が深刻な地方部において、途上国からの技能実習生が貴重な働き手となっている現状があります。
 
 ウェブサイト名でもある「サマサマ=sama sama」はインドネシア語で「どういたしまして」「お互い様」という意味を持っています。インドネシア人技能実習生と受け入れ農家、まさに「サマサマ」で良好な関係を築くために、農園たやの経験・知見が活かされることを期待しています。

違いを超えて

 「技能実習生を受け入れてみたいけれど、文化や言語、価値観・仕事観の違いが心配…」そう考えている農業事業者の方は多いのではないでしょうか?
農園たやは、2008年から継続してインドネシア人技能実習生を受け入れています。長年の実習生受入れで得た成功・失敗事例は、これから実習生受入れを検討している、今受け入れている農業事業者の皆様にとって素晴らしいケーススタディになります。

今回リリースした「サマサマ手帳」では、『受け入れ準備』『生活』『仕事』などカテゴリごとに、具体的な事例とその解決策をわかりやすくまとめてあります。
(例) ・断食明け大祭(レバラン)の休暇ってあげないといけないですか?
    ・病院へ行こう
    ・ひとりでのお買い物を写真でサポート など
実体験を基にしたエピソードの数々からは、農園たやの技能実習生に対する温かな想いと一人一人を大切にする姿勢・これまでの努力が窺え ます。農業事業者だけでなく、全ての人にとって多文化共生を考えるきっかけとなるウェブサイトになっています。ぜひ多くの方にアクセスして頂き、このウェブサイトを通じて「サマサマ」の輪が日本中に広がっていくことを期待しています。

農園たや従業員(右手前)と農園で働くインドネシア人技能実習生

実習生受入れ農家(手前男性)からヒアリングする代表田谷氏(中央黒いマスクの男性)

サマサマ手帳

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