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【富山県】野球を通して、世界中の子ども達を笑顔に!

#3 すべての人に健康と福祉を
SDGs
#12 つくる責任、つかう責任
SDGs

2024.07.07

7月7日(日)に野球を通じて子供たちの健やかな心身の育成を目指したプロジェクト「ファンケルキッズベースボール2024」(主催:報知新聞社)が富山市民球場で開催されました。当日、野球教室に参加するたくさんの子ども達に開発途上国のことを知ってもらおうとJICA北陸はブースを出展しました。

日本プロ野球を牽引されてきた名選手の皆さんが野球教室の講師として参加していました

この国の国旗は?

JICA北陸ブースでは、野球やソフトボールの指導で開発途上国に派遣されたJICA海外協力隊員の活動紹介パネルと「スポーツと開発」の分野におけるJICA事業の紹介パネルの展示、子ども達が参加できる世界の国旗クイズを行いました。特に世界の国旗クイズは、用意した景品が瞬く間に無くなっていくほどの大盛況で、普段なかなか見る機会の少ないアフリカ大陸や大洋州、中南米の国々の国旗探しに「この国どこ?」「こんな国旗見たことない!」と苦戦しながらもクイズを楽しむ子ども達の様子が見受けられました。

見慣れない国旗に苦戦しながらも、クイズを楽しむ子ども達

世界地図とにらめっこしながら、答えを探す子ども達でブースは大盛況!

使用しなくなった道具を世界の子ども達へ!

ファンケルキッズベースボールは、全国の小中学生を対象に、元プロ野球選手が守備や走塁、打撃など基礎的な指導をする野球教室プロジェクトです。これまでにはJICAと協力し「ペルー日系人協会設立100周年記念 JICA野球教室」をペルーで開催するなど世界中の子ども達に笑顔を与えています。
今回の開催でも野球教室と合わせて、参加者から使用しなくなった野球用具を回収し、世界中の子ども達に届ける活動を行っています。当日はたくさんの参加者からバッドやグローブなどの用具の寄贈がありました。今回、寄贈された野球用具は、JICAが実施している「世界の笑顔のために」プログラムなどを通じて、用具不足に悩む開発途上国の子ども達に届けられます。富山県の子ども達の心身の成長を支えた野球道具は海を越え、今度は開発途上国の子ども達の成長を支える役割を担います。

参加者から寄贈された野球用具

スポーツの分野におけるJICAの取り組み

JICAでは保健医療、紛争、気候変動等、近年複雑化する開発課題に挑むため、2021年に「JICAグローバル・アジェンダ」として20の事業戦略を策定しました。そして、その中の一つとして「スポーツと開発」を掲げ、スポーツを通じた国際協力に取り組んでいます。
スポーツは国や民族・部族、文化等の違いを超え、同じルールの下で一緒に楽しむことができ、多様な人々が交流することで、相互理解や多様性の尊重にも繋がるツールとして注目されています。また、スポーツには、体力向上や健康増進といった身体面への効果のみならず、自己肯定感や協調性、忍耐力などの精神面にも効果があり、心身ともに健全な人材を育成する教育的価値も有しています。
JICAでは1965年度の青年海外協力隊発足当初からのスポーツ隊員の派遣や日本の学校体育の強みを活かし、開発途上国において教材作成や教員養成、授業の実践など体育教科の普及等に取り組んでいます。また、南スーダンにおいて「国民結束の日」というスポーツ大会を開催し、スポーツを通じて国民の交流、異なる民族間の融和を促進し、平和と社会的結束を後押しする取り組みも行っています。
今後も性別や社会的な立場などの制約を受けず、みんなが等しくスポーツを楽しめる平和な社会実現に向け、スポーツを通じた国際協力に取り組んでいきます。

当日は天候にも恵まれ、野球日和となりました

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