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【石川県】国境を越えた絆、日系サポーター研修「多文化共生推進支援」コースが修了しました!

2024.09.05

2024年8月22日に日系サポーター研修「多文化共生推進支援」コースの報告会が行われ、ブラジルから参加した研修員、佐藤ナジアなおみさんが約1ヵ月半の研修を無事に修了しました。

今回の研修では、石川県小松市国際交流協会(KIA)の協力のもと、なおみさんが小松市での外国人支援の取り組みについて実習を交えながら学びました。小松市は、外国人住民の約40%をブラジル出身者が占めており、日系ブラジル人の永住化が進んでいますが、言語の壁が未だ高く、行政サービスなどの必要な支援が十分に行き届いていないのが現状です。
なおみさんは研修中の実習として、外国人住民が日本で安心して暮らせるよう支援体制の強化に貢献するため、外国人サポートデスクで外国人住民のリアルな声に耳を傾けました。
なおみさんは、ポルトガル語でWhatsAppのグループリンクをQRコードで作成し、外国人住民と新たなグループを立ち上げました。運用はKIAが担当し、利用者は、KIAからの最新情報やイベントなどの通知を受け取ることができます。ブラジルではFacebookよりもWhatsAppの利用者が多いため、このプラットフォームを活用することで、より多くの人々がつながり、交流が深まることが期待されています。

報告会には研修中にお世話なった方をはじめたくさんの方が参加しました  

なおみさん(左)が作成したKIAのWhatsAppグループ

報告会では、なおみさんが研修で学んだことや感じたこと、そして外国人住民のニーズに基づいた改善策について発表しました。特に印象的だったのは、「外国人も、日本人も、ともに歩み寄ろう!」というメッセージ。なおみさんは、「お互いが共通の趣味や関心を持つことで、心の距離がグッと縮まります。」と語り、それは参加者の心にも響いたようです。また、参加者からは、外国人支援や多文化共生に関する質問が多く寄せられ、「学校での外国につながる子どもの支援の在り方」や「地域社会における多文化共生の取り組み」について、会場は活発な議論で盛り上がりました。


この研修での知見を活かし、今後もなおみさんが日本とブラジルの架け橋として活躍されることを期待しています!

研修を受け入れてくださった石川県小松市国際交流協会のみなさんと参加者の方々(とても和やかな雰囲気でした!)

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