能登高校生×インドネシア人水産業従事者との笑顔あふれる交流会!~「地域の誰か」から「名前で呼び合う仲間」へ~



2025.04.11
2025.04.11
「お名前はなんですか?」 「○○です!よろしくね!」
そんな声が飛び交い、笑顔があふれる交流会が3月18日、石川県立能登高校で行われました。
この交流会の目的は、ただの異文化交流ではなく、「地域の未来を共につくる仲間」として、まずはお互いを知ること。
参加したのは、能登高校地域産業科2年生の生徒22名と、能登地域の水産業を支えるインドネシア出身の技能実習生・特定技能外国人の皆さん21名。
能登町の基幹産業の一つである水産業には多くのインドネシア人技能実習生や特定技能外国人等が従事し、同町の経済を支えています。ですが、地元に住む高校生たちにとって、普段、水産業に従事するインドネシア人と直接関わる機会があまりないのが現状です。そこで今回の交流会では、「自分とインドネシア人とのつながりとは何なのか」「同じ地域に暮らす社会の一員として、どのように関係を築いていけるか」を考えるきっかけとして、レクリエーションを中心とした交流会を実施しました。
まず、この交流会に先立ち、2月25日に事前学習が行われました。「なぜ能登にはインドネシアの人たちがいるのか?」「地域の中で自分はどう関われるか?」といった問いをもとに、生徒たちは能登の水産業の現状や外国人技能実習生などらの存在について学び、自分ごととして地域を見つめる視点を深めました。
事前学習の様子
交流会当日は、少し緊張した様子が見られましたが、レクリエーションや「やさしい日本語」での会話を通して少しずつ距離が縮まり、生徒たちは言葉の壁を越え、自然と笑顔に。名前を呼び合い協力し合う中で、相手を「外国人」ではなく「一人の個人」としてみる意識が育まれていく様子がとても印象的でした。
交流会開会式の様子
○アイスブレイク : 名前リレーや風船ゲームなど通じて自己紹介
○レクリエーション : インドネシア式じゃんけんやリレー、紙コップタワー競争などで大盛り上がり!
○振り返り : 「言葉が違っても、伝えようとすれば気持ちは通じる!」という気づきがたくさん!
風船ゲーム
インドネシア式じゃんけん
紙コップタワー
新聞紙タワー
〇「交流する前は、インドネシア人とあまり関わったことがなかったので少し不安や緊張がありましたが、関わっていくうちに話すことが楽しくなった!」
〇「フレンドリーで優しくて、もっと仲良くなりたいと思った!」
〇「国籍や文化が違っても、ゲームやリレーを通じてみんなで笑顔になれた!」
〇「他の国の人と文化を超えてともだちができた!」
〇「やさしい日本語で、みんなが分かるように伝えるための言葉選びを考えながら話すのは、新鮮でとても興味深かった。
今回の交流をきっかけに、地域で共に暮らすことの意味や、身近にある多様性を自分ごととして捉える力が育まれたように思います。
もっと気軽に「こんにちは!」「元気?」と声をかけられるようになれば、地域はもっと温かく、面白くなるはず。地域でともに暮らす“誰か”が、“名前で呼び合える存在”に変わる、そんな心あたたまるつながりが生まれた一日となりました。
初対面だったはずのインドネシア人実習生らと能登高校生のみなさん。最後にはこんな笑顔に♪
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