【JICA海外協力隊】北陸3県の隊員大集合! ~帰国隊員報告会&交流会~



2025.09.16
2025年7月12日(土)に北陸出身のJICA海外協力隊(以下、協力隊)が集う「帰国隊員報告会&交流会」を開催しました。
協力隊の任期を終え帰国したばかりの方、これから出発する方、そしてJICA北陸のスタッフを合わせ総勢29名が参加し、多くの気づきと、人と人とのつながりを作ることが出来ました。参加した皆さんからは、「JICA国内拠点の事業を知ることができた」「協力隊としての初心に立ち返ることができた」「現地での生活や活動のアドバイスを直接もらえた」などの声が寄せられました。
こうした取り組みを通じて、北陸3県出身隊員と関係を作りながらJICA北陸も一緒に「世界も地域も元気にする協力隊」を実現していきます。
まずは2025年度に帰国された3名の隊員に、それぞれの活動を報告していただきました。
参加者は帰国隊員の各国での活動や生活を通じて得られた体験に共感を持ちつつ、熱心に聞き入っている様子でした。
森田 千晴さん(2022年度4次隊/インドネシア/野菜栽培)
福井県出身で、インドネシア共和国から7月初めに帰国したばかりの森田さん。
福井県「農園たや」の職員として派遣され、2年間の活動では現地の農業高校で日本の農業技術を伝え、課外活動では日本文化を紹介しました。文化的な違いがある中でも、めげずに自分の知識を伝えることができたと力強い報告をされ、今後は福井県に住む外国人にも手を差し伸べたいと、派遣後のビジョンも話してくれました。
紅井 万里絵さん (2022年度7次隊/グアテマラ/栄養士)
グアテマラ共和国から4月に帰国された富山県出身の紅井さん。
栄養士としての専門性を活かし、地域の人々に栄養や衛生の大切さを伝える講習をおこない、現地の人がわかりやすいデジタル教材を作成しました。新型コロナウイルス、大統領選挙に伴うデモなど様々な苦難がありながらも住民の健康づくりに努め、また現地の文化の理解も深めたそうです。
曽明 航さん(2022年度4次隊/ラオス/コミュニティ開発)
5月にラオスから帰国された石川県出身の曽明航さん。
市街地全体が世界遺産に登録されている、ルアンパバーン県での活動の様子を報告してくれました。
配属先のニーズが協力隊の予算規模と合わないトラブルがありながらも、自身で方向性を転換し「コーヒー」に着目した活動へ。その柔軟な対応について、協力隊としての意義を感じさせる貴重な学びとなりました。
また、ラオスの料理や現地の珍しい食べ物、同僚との飲み会やお別れ会の様子について写真を交えて説明され、現地の人々に広く受け入れられて活動を全うしたことが伝わってきました。
帰国隊員3名による活動報告の後、JICA北陸のスタッフが北陸3県の特色を生かした事業の取り組みや、能登復興支援状況、また若年層向けのインターンなどの取り組みについて紹介をし、訓練所や表敬訪問ではお伝えできない、北陸地域の取り組みについて情報を共有することができました。
福井県の事業紹介
出発隊員・帰国隊員、JICA北陸職員が交流する休憩時間の様子
プログラムの後半は、交流会を行いました。
軽食を囲みながら、参加者のみなさんが和やかな雰囲気で交流していました。現地の話題から訓練所での思い出、今後の進路や地域での取り組みなど、世代や派遣国を越えたつながりが生まれ、笑顔と共感、新たな発見に満ちた時間となりました。
協力隊の経験を次なる隊員に還元しながら、北陸という共通のルーツを再確認できた今回のイベント。今後も交流会の枠を超えて、様々なつながりを育んでいきたいと思います。
scroll