jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

JICA海外協力隊 おかえりなさい! ~富山県・石川県にゆかりのある4名の隊員が自治体に帰国表敬訪問をおこないました~

2025.12.15

2023年度2次隊として派遣され、任国から帰国したJICA海外協力隊の隊員4名が、2025年11月7日(金)~25日(火)にかけて、富山県、石川県の各自治体を表敬訪問しました。
今回は、富山県においては富山県庁、上市町役場、舟橋村役場、小矢部市役所、石川県においては石川県庁と小松市役所で実施。帰国隊員から送り出していただいた皆様へ感謝の意を伝えるとともに、任国での活動や経験から、帰国後の展望について述べました。
各自治体の皆様には、出発時に温かい言葉で送り出していただき、今回は帰国に際してこのような機会を賜りましたこと、心よりお礼申し上げます。
今年で60周年を迎えるJICA海外協力隊ですが、今後もみなさまのご協力と温かい応援を賜りますようお願いいたします。


●富山県 
11月25日(火)~富山県庁~

帰国隊員3名の活動報告

キルギス、マラウイ、エルサルバドルに派遣されていた3名の帰国隊員が、任国での活動報告をおこないました。

キルギスに青少年活動(英語教育)で派遣されていた平野里奈さん(写真:左から2番目)は、「相手に失礼をしていないか、不安の壁を乗り越えられたからこそ成果が挙げられた」と自身の成長を振り返っていました。

マラウイに小学校教育で派遣されていた小林琴音さん(写真:中央)は、「1つの教室に座れないほどの生徒がいる中、外国人の自分が現地語で算数を教えることにプレッシャーを感じることもあったが、教材や授業づくりを工夫して活動を進めていった」と語っていました。

エルサルバドルにコンピュータ技術で派遣されていた大沼響(写真:右から2番目)さんは、現地技術学校において教員向けの技術研修、学生向けのスマホアプリ開発指導、タイピング教室の実施など、充実した2年間の活動の様子を紹介しました。
現地で学校に配属されていた平野さんと小林さんのお二人は、派遣中に日本の学校と中継を行い、交流授業を実施したとのこと。また大沼さんも、日本文化紹介イベントでよさこい踊りを披露したり、配属先向けに手巻き寿司体験を行うなど、3名とも異文化交流の懸け橋としても活躍しました。

活動の裏側での苦労

富山県地方創生局次長 多文化共生推進室の細川室長から、「現地で苦労したこと」について質問があり、隊員からは
「雨季と乾季の2季性で身体を順応させるのに苦労した」
「電気と水が安定せず、5日間電気がこないこともあった」
など、それぞれの任国での活躍の裏で苦労した思い出が述べられました。


富山県庁のほか、3名の帰国隊員はそれぞれゆかりのある市町村へも表敬訪問を行いました。

11月7日(金)
上市町役場
中川 行孝 町長  

11月14日(金)
小矢部市役所
桜井 森夫 市長

11月18日(火)
舟橋村役場
渡辺 光 町長

●石川県
11月10日(月)~石川県庁~

エクアドルでの挑戦と成果を報告

石川県では、エクアドルに環境教育で派遣されていた三津野真澄さんが、石川県庁と小松市役所を表敬訪問しました。 生物多様性の高さが世界トップ10に入る赤道直下のエクアドルには、石川県と同程度の面積で約5,000mの高低差を有するカヤンベ・コカ国立公園があり、三津野さんはそこでレンジャーとして活動し、来園者へ向けてミニレクチャーを行いました。
さらに、公園内でのガイドトレッキングや学校への出前授業、一般向けの講演活動、園のFacebook広報を担当。なんと国立公園の紹介ページを、すべてスペイン語で作成されたそうです。

◎カヤンベ・コカ国立公園の紹介ページはこちら

過去の経験を活かした今回の挑戦

他にも、ご自身の専門分野である地学の知見を活かし、国立公園に隣接する活火山の麓に暮らす住民を対象に、「1万人の生命を救うプロジェクト」を実施しました。火山泥流の調査研究や、現地消防局と開催した防災セミナーなど、地域の防災を考える第一人者として活動に尽力されました。三津野さんは1990年~1992年にもコロンビアで協力隊として活動した経験があり、当時抱いた課題意識を糧に、今回エクアドルで活動されたことも報告から伝わってきました。
面談いただいた石川県文化観光スポーツ部の戒田由香里部長も、これらの活動報告に深い関心を寄せていました。

11月7日(金)小松市役所
宮橋 勝栄 市長

4名の帰国隊員の皆さん、
今後のご活躍を心から期待しています!

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ