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【石川県】輪島市で被災前のまち並みをジオラマ模型で再現するワークショップを開催

2026.03.06

JICA北陸は石川県能登半島地震復旧・復興推進部生活再建支援課に藤井国際協力推進員を配置し、能登半島地震・奥能登豪雨からの復旧・復興業務に協力しています。

藤井国際協力推進員は、石川県が実施する「能登半島地震地域コミュニティ再建事業」の企画立案・監理業務に携わっています。
この事業は、令和6年能登半島地震により被害を受けた被災者の孤立や引きこもりを防止するとともに、互いに生活を支え合い、安心して暮らすことができる地域づくりにむけて、被災者が対話・交流することを促し、地域のつながりを深めることを目的に実施されています。
今回、本事業の一環として「記憶の街ワークショップin輪島」が2025年11月18日から24日にかけて輪島市内で開催されたのでご紹介します。

事業を主導した神戸大学減災デザインセンターの槻橋修教授(建築学)と、同学ほか、金沢大学、金沢工業大学、富山大学、金沢美術工芸大学、石川工業高等専門学校で建築学を学ぶ学生たちが運営・ジオラマ作成を行いました。
かつてのまち並みを思い出しながら、地震で大きな被害を受けたまちの再生を願って、学生らは住民とともに巨大なジオラマ模型を仕上げていきました。7日間のワークショップの間に、真っ白な模型が徐々に色づいていきました。

丁寧に再現されたキリコ(祭りで巡行する燈籠)や輪島市の家々

学生が住民にふるさとでの思い出を教えてもらいながら、その思い出を記した旗をジオラマに立てていきます。住民は自分の家に色を塗りながら震災前のふるさとの風景に想いをはせます。 大火災で多くの建物が消失した朝市やその周辺の家々も再現されました。
参加した被災者からは、「自分の家もあった。(被災したまち並が再現されるのは)うれしい。」という声も聞かれました。

災害後の地域の復旧・復興デザインを描くためにジオラマ模型を使うのではなく、過去のまちのすがたを再現し、過去の思い出を振り返ることに徹するためにジオラマ模型を住民と一緒に作り上げる。まちの未来を話すほうが明るい気持ちになるかもしれません。しかし、その地域に住んできた人々の「過去の話」を抜きにしてまちづくりは進められないと思います。それは災害からの復旧・復興の過程でも同じだと思います。「記憶の街ワークショップ」が、「輪島にこんな思い出がある」「だから次はこんな輪島にしていきたい」というまちづくりの過程の一部分になっていると思っています。

※「記憶の街ワークショップ」は、令和6年能登半島地震の被災地である珠洲市寺家地区、能登町小木地区、七尾市御祓地区の他、東日本大震災の被災地等でも開催されてきました。

ジオラマ模型を見ながらまちの思い出話をする被災者と学生

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