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海外移住資料館にベネズエラ日系1世の中井次郎さんが訪問されました

2023.07.13

2023年6月8日、ベネズエラ日系1世の中井次郎さんが、移住後初めて65年ぶりに日本を訪れた機会に海外移住資料館を訪問してくださいました。

中井さんは石川県のご出身で、12歳の時にご両親、ご兄弟と一緒に横浜の港から「ぶらじる丸」でベネズエラへ渡られた、たった4家族のベネズエラ農業移民のお一人です。今回は娘さんと訪日され、日本のご親族の方々と共にJICA横浜を訪問されました。

中井さんは海外移住資料館を見学された際、ご自身の移住の時の様子、ベネズエラに到着されてからの生活の様子を語ってくださいました。ベネズエラ移住後の最初の5年間は農業に従事することになっていたとのことで、地方のいくつかの場所に移り住み、野菜を作られていたそうです。

日本人移住者は少なく、当時のベネズエラ政府は移民に対し土地を提供し、融資やトラクターなどの農業機械の貸出しを行っていたとのことです。

その後は首都カラカスに移り会社を立ち上げ、現在まで現役でお仕事をされているため、なかなか日本を訪れることができなかったそうです。

資料館見学後には、ご自身の乗船記録やベネズエラ移住者の資料を閲覧され、移住当時のことを思い出しながら感慨深いご様子でした。

今回のご訪問でベネズエラ移住に関する貴重なお話を伺えたこと大変嬉しく思います。中井次郎さん、ご家族のみなさま、ありがとうございました。

ベネズエラ日系1世 中井次郎さん。海外移住資料館内「ぶらじる丸」模型とその航路の展示の前で。(中井さんご自身が65年前に「ぶらじる丸」に乗船しベネズエラへ渡られました)

中井次郎さんとご家族のみなさん

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