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長崎県から出発する隊員たちが平和学習を行いました

2024.11.25

講話いただいた森田さまと隊員の皆さん

11月11日(月)、JICA海外協力隊2024年度2次隊として派遣される隊員の皆さんへ平和学習を行いました。
この平和学習は、JICA長崎デスクが出発前の隊員に向けて実施しているものです。
長崎原爆資料館と追悼平和祈念館では、原爆が投下された直後の長崎市内の様子や被爆によって受けた様々な被害を、平和案内人の方のご説明を受けながら学びました。

「被爆体験講話」では、当時10歳で爆心地から1.8kmの自宅で被爆された森田博滿さまにご講話いただきました。その当時の悲惨な状況が描かれたイラストとともに、原爆が投下された瞬間の様子などをお話しいただき「電気のスパークのようなオレンジ色の光と爆風に包まれ、家の中に吹き飛ばされた。あと100分の1秒遅ければ、今このようにして皆さんにお話しできていません。」と語られました。当時目の当たりにした悲惨な状況をお話しされながら、「本当は当時の状況を思い出したくないので話をしたくありません。思い出すのがとても辛いのです。しかし皆さんに原爆の恐ろしさをお伝えしていくためにお話しています。」と被爆体験を後世に語り継いでいくことの大切さをお伝えいただきました。

被爆体験講話を聞く隊員たち

最後に森田さまから「人生は、神様からもらったたった一枚の招待券」と隊員に大切なメッセージをお伝えいただきました。今生きていること、日々生活できていることに感謝していきたいと、心に響いていた様子でした。

JICA海外協力隊は、長崎県・広島県出身の隊員が中心となり、各派遣国の方々と平和の大切さを共有するために原爆展や平和展を派遣国で自主的に開催しています。協力隊が派遣される国の方々は、日本のことは知らなくても「NAGASAKI、HIROSHIMA」については知っているという方が多くいらっしゃいます。隊員の皆さんには現地の方々とコミュニケーションを取りながら、それぞれの活動を通じて平和についての想いも共有していただけたらと思います。

(JICAデスク長崎 担当:小田)

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